こころの味

三和高校 桑名八重

三和高校には「北海道科」という授業がある。生徒たちはこう言うと「え、なにそれ」と思うかもしれないが、授業名は「郷土の歴史」「郷土の文化」「郷土の産業」である。
各高校で学校の特徴に合わせて自由に設定できる「学校設定科目」のひとつである。

私は今年も「郷土の歴史」と「郷土の産業」を受け持っている。
じつはかなり内容には苦労している・・・。あんまりそう思われてないけど・・・。

なんせ、教科書が無いのでいつも「ど~しよ~」と唸りながら授業の準備である。

けっこう自分の好きなことを中心に授業をしているが、

生徒たちに北海道のこと、自分の住んでいる場所に興味を持って欲しい、「いいとこだよね」って再認識して欲しいというのが授業をする際の気持ち。

さて、毎年3年生のこの時期には映画を見て感想を書いてもらう。(これもレポート)
最後にいつも書いてもらう質問がある。

「あなたの記憶にのこる料理はなんですか」

おふくろの味、家族のエピソードにまつわる味、初めて作った料理の味・・・
それぞれが一生懸命書いてくれる。

なんとなく親との会話がなくて、ぎくしゃくする年頃の生徒たちも料理について書く中で家族への気持ちを素直に書いている。幼い頃の思い出や感謝の気持ち、様々な気持ちが溢れている。
食卓の大切さをつくづく感じる。

私にとって「こころに残る料理はなんだろう・・・」いつも生徒の文章を読みながら思い返す。

最近は「娘に思い出の味っていえるモノを伝えられるだろうか」と考える。自分に課した大きな課題だ。

今年もまた、このレポートを出す時期です。
今年はどんな思い出が出てくるのか楽しみです。

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