杖をたよりに・・・

亀貝一義

足の故障でなかなか元気よく歩くことができない。杖をたよりに歩くことがある。
通勤の往復のほとんどは妻の運転するクルマなのだが、やはりトレーニングが大切なのでは、と思って時どきは1キロ程度は歩くことにしている。

今は雪・氷の道があちこちにあるので、これが難敵。ヘタに杖をたよりにしていたら、滑って転びかねない。
そんな体験からいろいろ気になることがある。またいろいろな思いやりを受けて感謝の気持ちをもつこともある。
まず、自転車がこわい。これが杖を巻き込みかねないことが気になる第一。そして先の氷が残る道路をしっかり見届けて歩くことが第二。電車に乗ったりバスに乗ったりしたときに杖は邪魔になるからこの持ちかたに注意しなければならないことが第三。

自分が多少の障害をもつことを自覚したときに、一般社会は障害をもつ人にとってはあまり親切ではないと思うことのひとつは、駅がエレベーターとかエスカレターなどあることはあるのだが、これが遠い所にあることが多いこと。

杖というのはたよりになるものだ、と知るのだが、先日知人の伸縮自在の杖を見て、これは便利だと思い買い求めた。折り曲げてかばんにいれておけばいい。

いずれにしても、障害を持っていてもフツーに暮らすことができる今の世がうれしい。
昔、「やあ、ビッコが来た」などという冷やかしや軽蔑を、それほど気にすること無く口にする傾向があったことを思えば、やはり人間の社会は確実に進化しているのだ、と感慨深い。

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