2010 年 1 月 のアーカイブ

2010 年 1 月 30 日

日ハム「食育教室」

nihonhamu.jpg 日本ハム主催の食育教室が行われ、市内にある3つのフリースクールが参加した。内容は食事の大切さの学習とソーセージ作り。ソーセージ作りでは手動で肉を押し出す器具を使い肉を腸に詰めていった。気持ち悪がる生徒もいるかと思ったが、みんな真剣にそして楽しそうに作業をしていた。小さなソーセージや形のいびつなソーセージもあったが、それも手作りらしさだろう。出来上がったソーセージはホットドッグにして食べた。
日本ハムの講師のみなさま、ありがとうございました。

2010 年 1 月 28 日

卒業(新しい旅立ち)に向けて

高校もフリースクールも「卒業」(新しい旅立ち)に向けての取り組みが始まっています。2月26日(金)に「3年生を送る会」(りんゆうホール)が行われます。卒業式は3月7日ですが、卒業する人たちも送る後輩たちも万感の思いを胸にさまざまな準備を進めています。

またフリースクールでも、3月21日(日)が「新しい旅立ちを祝う集い」です。式とともにパフォーマンスが展開されます。音楽その他準備に熱を入り出しました。

喜びとさびしさなど大きな感動を体験する2月から3月です。

2010 年 1 月 22 日

「和寒日記5」 −わっさむ極寒フェスティバル−

                                                       金澤拓紀
2月3日から4泊5日の日程で、1・2年生を対象とした冬季スクーリングが行われる。その4日目(6日)に「わっさむ極寒フェスティバル」という名前を聞いただけでも背中がしゃっこくなってきそうなお祭りが開催されるのだが、自由が丘も参加させていただく予定である。どんなイベントがあるかというと…

雪像コンテスト
縦・横90cm、高さ150cmの雪柱に作品を完成させていく。1年年が3〜4名ずつ、計7グループに分かれて、和寒入りした直後から製作を開始。毎年上位に入賞されていらっしゃる地元講師の方にご指導をいただきながら取り組むことになっているが、果たしてきちんと作品に仕上がることやら… お願いだから雪柱に文字を彫って、「麻雀の牌」なんてのはヤメてね。(注:事前に図面を作成して見ていただくことになっています。)

アウトコーリング(氷上ボーリング)
膝ぐらいの高さがある氷のレーンの上でストーン(市販の漬け物石)をスルスル〜っと滑らせ、5mほど先にあるピンを倒していく。でも、この氷のレーン、緩やかにカーブをしているという文字通りの「曲者(くせもの)」なのである。力任せに投げるとカーブを曲がりきれずにレーンから落ちてしまうので、届くギリギリぐらいの力加減で投げるのがコツなんだとか。ご年配の方の参加も多く、ヒョロヒョロ〜っと投げたストーンが見事にストライク!という場面もしばしば見られるのだが、自由が丘の中からも達人は現れるのか!?

ビン玉世界選手権
ビール瓶の「ビン」と、玉入れの「玉」をくっ付けて「ビン玉」。4名1チームで、1人が40mずつ走り、10m地点でまずは和寒町名物の玉入れをクリア(ただし、高さは4.12mではなく2.80m)。その後、町民運動会で若手職員4名も体験した「ビンつり(80cmのタコ紐と5cmに切った割り箸を用いてビール瓶を吊る)」を行い、次の走者へリレーしていく。和寒町民であれば誰もがヒョヒョイっと出来てしまうこの「ビンつり」と「玉入れ」に、自由が丘の生徒たちはどう挑むのか!?

この他にも、スノーモービルの体験試乗や、ジャグリングのステージショーといったイベントなどがあるのだが、昼には豚のサガリ、ゴボウ、だいこん、キャベツなどをミソ味で煮こんだ和寒名物の「地獄鍋」や、カボチャスープなどで体を温めながら、是非、和寒町の方々と一緒にお祭りを盛り上げ、楽しんでもらいたいと願っている。

スノーキャンドルづくりや越冬キャベツ掘り体験など、極寒フェスティバルの他にも外での活動をいろいろと予定しているだけに、どうかこの5日間、天候に恵まれますように!

2010 年 1 月 15 日

そろそろ新しい時代に入る

                                                       小田将弘
休日家にいる時に電源のブレーカーが落ちたりすると、突然静寂に包まれる。色々な電子機器から出る騒音が、すべて消えるとこんなに静かなのかと驚く。こういう静寂は非常に落ち着くし個人的に好きだ。

コンピューター、デジタルテレビ、ハードディスクレコーダー、音楽プレーヤー、楽器など、あらゆるものが、この10年ぐらいの間に急速に進化し、使い勝手は格段に良くなったが、かわりに様々なノイズを出すようになった。

そういったものに囲まれた生活をしていると、突然それらが一斉に停止した時の静寂が、非常に気持ち良く感じられ、昔はこんな風に静かだったんだよなと懐かしく思ったりもする。

ノイズだけではない。部屋は機器の発熱で暑くなり乾燥もする。デジタルメディアはアナログに比べてにじみや質感にも乏しい。また機器が起動するまで時間がかかるものも多い。

そういった点から、個人的にここ5年くらい最新の電子機器を使わずに生活できないかと試行錯誤していた。

しかし電子機器によって何かを失った代わりに、得ているものもある。
インターネットなどによる早い情報や、アナログの頃と比べて飛躍的に良い画質のテレビ、簡単に予約録画ができること、レコードやCD数百枚分の音楽を常にポケットに入れて持ち歩けること、格段に安い値段でコンパクトな録音機材を所有できることなど。

失ったものやデメリットにフォーカスすると、どんどん未来へ向かっていく時代がつまらなくなって、鬱々とした都市生活を送るか、田舎で隠遁生活を送らざるを得なくなってくる。

代わりに様々なメリットに目を向け、古い時代のものの良さを忘れずに、新しいものを摂取していくと、多少楽しく暮らせるのではないかと思うようになってきた。

新しいことを知ること、やったことのないこと未知の領域に踏み込むことは、基本的に楽しいことだ。

過去を振り返るレトロスペクティブな視点というのは、90年代頃から盛んになっていたと思う。
古いものが良いっていうのはある程度わかった。それを踏まえたうえで、2010年代に突入というところで、そろそろ今年あたりから私も新しい時代に入っていこうかと思っている。

とりあえず1〜2月のミッションは「Twitterの使い方をマスター」すること。他多数。

2010 年 1 月 12 日

第2回日本フリースクール大会

                                                            

                                                   亀貝一義 

10日と11日、上智大学の四谷講堂と国立オリンピック記念青少年総合センターを会場として標記の会が行われた。昨年に続いて第2回目のJDEC(Japan Democratic Education Conference)である。今回、北海道からは本学園から私と高村さとみさん、漂流教室からお二人が参加した。全体では延べ300人くらいの参加だったろうか。このコメントは私的な意見であることはいうまでもない。
二つのシンポ、「今日本の教育を考える」と韓国の代案教育(オルタナティブ教育)。各地のフリースクールの実践紹介・展示、テーマ別セッション、JDECセミナー(高岡健さん「発達障害の子どもへの支援」)などを軸として、他に昨年どおりの多彩なミーティングがあった。

この大会で確認し得たことは、いわば「再確認」であったが、子どもの置かれている状況がますます厳しくなっていること、これに対する教育の仕組みがやはり変わっていないこと、逆に「子どもを大切にする多様な教育」への取り組みが進んでいること、そしてこれを政権交代を契機として一歩制度的に保障することができそうな状況が生まれているかも知れないということである。これらのことは、尾木直樹氏と「フリースクール推進議員連盟事務局長」寺田学氏(秋田・当選3回)、奥地圭子氏によるシンポジウムからつかむことができた基本である。

ひょっとしたら変えることができるかも知れないといういくつは、不登校問題を「学校復帰」にしぼってきた政策を「子どもにとっての最善の利益」の視点から変えること、フリースクールの社会的な位置の向上につながる政策を前進させること、などである。もちろんこれらについて、現政権が何がしかを触れているということではない。むしろ公立高無償化や「仕分け」などで見られるように教育格差を増大させることになりかねない面があることは否めない。しかし、寺田議員が「これまでの自公政権時よりもはるかに「子どもを大切にする教育、多様性を高める教育」という「目線」は強まっていることを強調されていることから小さい可能性を期待していきたいものである。

私(たち)がこれまで言ってきた教育と学校のあり方をもっともっと子どもに合った方向に切り替えていくべきという方向をより強めていきたい。
なおJDECの内容については、適宜私のブログ(http://blog.goo.ne.jp/kametarou_2005)でもとりあげるので参照いただけたら幸いである。

2010 年 1 月 8 日

2009年から2010年へ

高村 さとみ

今振り返ってみると、2009年はよく泣いた年だった。悲しい出来事があったというわけではなく、映画やドラマで泣くようになったのだ。

私はその昔とても天邪鬼な子どもだった。何か欲しいもの、やりたいことがあっても、気持ちとは正反対に欲しくない、やりたくないと言ってしまう。そのくせ「本当は欲しかったのに」と隠れてめそめそ泣いているような子どもだった。…今となっては理解不能だ。そんな幼少時代だったので、(あるいは思春期は皆そうなのかもしれないが)中学、高校と成長しても「泣くのは恥ずかしいことだ」、「感情を表に出すのはみっともない」と考えていた。20歳を超えても映画などで感動して泣くということはなかったのだが、2009年になってやっと泣けるようになった。

それでも感情を言葉で表すのは今でも苦手だ。人は「快」、「不快」の感情のみを持って生まれ、母親との関わりや経験により「喜び」「悲しみ」といった感情に分化され、さらにそれが「羞恥心」「憧れ」といった複雑な感情へ分化されていくという。私はようやっとその感情を受け入れることができたというのに、さらにそれを言葉にして人に伝えるにはまだ時間がかかるらしい。私は相手に伝えたい言葉を選んで、切り捨てては飲み込んでしまう。言葉にするのはとてもエネルギーのいることのようで、億劫にさえ思う。だから、自分の気持ちを素直に言葉にできる人はとても魅力的だと思う。

2010年寅年。私は年女である。猛虎の勢い…とまではいかなくても、前年より魅力的な自分になれるように、何かしら変化のある年にしたいと思う。

2010 年 1 月 7 日

明けましておめでとうございます

 本間慶子

新年明けましておめでとうございます。

2010年もあっという間に一週間が過ぎました。

今回の年末年始休暇は私にとって、子供時代以来(何年前とは言いませんが)ウキウキ気分で迎えました。と言うのもこの十数年間は31日と元旦だけがお休みだったからです。

早速10日間の予定を立ててみました。大掃除(自宅と実家):年賀状作り(パソコンまかせ):箱根駅伝観戦:忘年会:新年会:初詣:買い出し・・・・・

カレンダーに空白がありません。でもとってもゆとりのある日々でした。今までの大掃除は、朝から夜中までかかっていたのです。(どんだけ〜汚かったのではなく、休みの関係です)

年越しも初めて両親と三人でした。おせちも簡単に、お酒も程々に、NHK紅白歌合戦も最初から最後まで観てしまいました。カウントダウンはTVの『ジルベスターコンサート』で(5年前のキタラでの生演奏は感動でした)

初詣は、信濃神社で参拝お札を頂き、おみくじです。『大吉』一人でウキウキしながら次の山本稲荷へ『小吉』内容が淋しく枝に括り付け、気落ちしながら帰宅。いつもなら翌日に北海道神宮と開拓神社へも行くのですが、天候が悪くこれ以上悪いおみくじは引きたくないと中止しました。(けして神教者ではありません。無宗教者)

箱根駅伝も二日間観てしまいました。ごぼう抜き、並走しながらの駆け引き、前へ前へ行く子を応援しながら、抜かれた子はどんな気持ちなんだろうと思いつつ晴れ晴れとした気分にさせてくれました。大学生の汗と涙に感動です。

そんなこんなで、仕事始めの日が来、今月も三分の一が終わります。新聞に一年365日の長さの感じかたの方式が出ていました。

365×1/年齢とか  計算すると恐ろしいです。

自由が丘学園に来て若者たちに囲まれていると、何でも出来そうな気持になってきます。

今年の目標は、楽器に触れてみようかな、書道をしてみようかな、ゲームにも挑戦したいな、勉強(高校数学・漢字等)、そうそう毎年掲げている『ダイエット』も・・・・・・・仕事はやること、やってみたいことが見えているのでとても楽しみです。

どれにチャレンジし、続けているのでしょうか。がんばれ私!!

 

2010 年 1 月 1 日

年が明けて

                                                           札幌自由が丘学園 学園長  杉野建史

年が明けて2010年。

昨年は札幌自由が丘学園にとってまさに「今一歩の挑戦」の年だった。高等部が正規(学校教育法第1条)の高等学校になり、長年の願いであった学校設立を実現できた。また、青年期の子どもたちのためにフリースクールのプログラムを充実させたいという願いも、札幌市の協力を受けて実現できた。若者のためのフリースクール「YOUスペース」である。職員も増え、新しい感性とベクトルが加わった。実に心強い。

学園は、フリースクール・高等学校・YOUスペースを3本の柱としてこれから展開していく。対象となる子ども(青年も含めて)はおよそ10歳から30代前半となる。1つの教育施設にこれだけ広い年齢層の若者が在籍することはそうあることではない。それぞれのカリキュラムや行事があるが、共通の行事で一緒に活動することで異年齢の繋がりが生まれる。年齢も違えば今背負っているものも違う。そんな人たちと時間を共有したり、同じ事に取り組んだりすることが、一人ひとりに新しい発見を導いたり、自分と違った価値観の存在を気づかせたりする。

成長の速度も、進みたい方向性も違った3本の脚がしっかりと大地に根を張り、激変の世の中に負けないように踏ん張る。三脚(3点支持)は大地がどんなにかたちを変え、デコボコになってもしっかりと足をつけることができる。札幌自由が丘学園の大きな教育のベクトルの中で、少しずつ違ったベクトルが絡み合い助け合いながら太く大きくなる。自分達ではどうにもできないことも、保護者の方々の協力や、社会の力、学園を応援してくださる方々の力を借りてそれを自分達のエネルギーに変えていける。

地球規模の環境破壊が加速的に進み、経済破壊(破綻)も驚異的に進んだ2009年。国内でも風向きが刻々と変わり、潮の流れも変化している。その状況をしっかりと判断し、シートを引き込んだり出したりして、舵を的確にきる。沈まぬよう、座礁しないよう細心の注意をはらい、躊躇せず判断しなければならない。その判断力が求められる。

様々な制度が変わった年でもあった。「政権交代」が現実化し、「事業仕分け」に国民が一喜一憂(怒)した。今年も社会はめまぐるしく変わるだろう。その変化に学園が柔軟に対応できるか、私たち職員が柔軟な心と頭を持ち続けられるか。時には強硬に社会の変化に対し「NO」と言わねばならい。特に教育制度についてはまだまだ法の整備をすべき点がたくさんある。昨年、そのことにいやという程気づかされた。そのことを訴え続けねばならない。社会が迷走し続けたとしても、私たちはある種の自信を持ち、夢や希望に向かって子どもたちと歩き続ける。

さらに年が明け2011年を迎える時、私たちの道程がはっきりと残っているように今年も職員一丸となって歩く。