2010 年 3 月 のアーカイブ

2010 年 3 月 31 日

小田将弘

昨日の帰り、何か食べて、軽くビールの1〜2杯でも飲んで、ちょっとゆっくりして帰ろうかと札幌駅北口近辺をブラブラしていた。

基本的に、普段は家で晩御飯を食べるし、出不精なので知っている店は無い。しかし歩いていれば何かしら適当な店が見つかるだろうと思っていたが、探せど探せど、目的に合った店が無い。

前にも似たような事があって、結局居酒屋に入って、チャーハンとビールを頼んで満足したのだが、その店はサラリーマン時代に何度か行ったことのある店だったので、新規開拓をめざしたのだが、、。

結局札幌駅の地下街のカレー屋に入り、可もなく不可もないカレーを食べ、ゆっくりできる店ではなかったので、足早にその店を去り、「スペイン風バー」とやらでお通しのパルメザンチーズとやらをつまみながらビールを一杯飲んで帰ってきた。

カレー屋もスペインバーも落ち着けず、なんかがっかりした。
こちらの需要はあるのに、供給が満たされなかったということだろうか。

趣味でCDやレコードを買っているが、そっちの方も最近需要と供給が満たされないことが続いている。地元のお店を応援したいという気持ちもあり、なるべくネット通販を使わないようにしようとは思っているが、何軒も回っても結局時間と労力の無駄に終わることが多い。

昨日帰宅後、所ジョージがテレビでおそらくこれと同じような意味で、「欲しい車が無い」と言っていた。

需要はあるのに、どういうわけか供給が満たされない。
欲しいものがあって、それなりにお金も出してもいいよ、という気持ちなのに、物が無いのである。
これはやはり長期的な景気低迷で、以前に比べ、充実した品ぞろえでお客さんの需要をお店が満たせなくなってきたせいではないかと思った。

景気低迷はいつまで続くのだろうか。

2010 年 3 月 26 日

                                                                                  本間 慶子

感動をありがとう。

高校・フリースクールを卒業された皆さん、進学進級された皆さんおめでとうございます。

3月7日の「三和高校の卒業式」そして21日の「フリースクール新しい旅たちを祝う集い」に出席でき、ひとりひとりの喜びの笑顔、感極まった涙に出会い温かい気持ちにさせて頂きました。ありがとうございました。

自由が丘の子供達は、とても重いもの、辛いものを背負って自由が丘に辿り着き、自分のペースで背負っているものを1枚1枚脱ぎ捨て、この日を迎えたのですね。心から喜んでいる姿に感動を覚えました。本当にありがとうございました。

昨今は『夢や希望』なんて持てない、という若者が多いと聞きます。そう思わざる得ない世の中かもしれません。

内館牧子著に『夢をかなえる夢をみた』があります。自分の夢をかなえ成功した人、夢の途中で挫折した人、実行に移せなかった人など、実在の人達のストーリーが書かれています。夢がかなうことは、素晴らしいことですが、かなえるために努力すること、その姿、夢を持つことが大事なのではないでしょうか。私は迷った時この本を開いて元気をもらいます。

時が経って、今の自分を省みて、これって夢に描いていたことじゃないのと思えることはありませんか。

小学生の頃の私の夢は、美容師になりたいと思っていました。自分の髪の毛を毎朝三つ編みにしたり、お団子を結ったりポニーテールにしたりして学校に行っていました。母の髪型のセットもしていました。

中学生になると、スチュワーデス(今はCA)になって、世界中を飛び回る事でした。

大学卒業後、美容関連会社の教育センターに就職しました。美容師になりたい夢と教師になりたかった夢のコラボ。ここからもっと発展した夢もありました。

今自由が丘学園と出会えたのも、教師になりたかった夢の実現であると思っています。

桑田真澄氏が早稲田大学大学院を首席で卒業しました。彼は中学生の頃から、早稲田大学に入学しようと思っていたそうです。そういえば、PL学園を卒業して早稲田大学に入学するはずだったのが、巨人軍に入団でしたね。時間はかかりましたが、夢がかなったのです。これからも経営学を学んでいくそうです。

夢がかなうのは簡単ではありません。かなわないかもしれません。でも夢に向かって進む姿、夢が実現した時の姿を想像するだけでも楽しくありませんか。

私は、これからも沢山の夢を持ち続けたいと思っています。皆さんも夢を持ちましょう。

 

 

 

2010 年 3 月 23 日

”新しい旅立ちを祝う集い”を終えて

高村 さとみ

 先日、新しい旅立ちを祝う集いが終了した。今は「やっと終わった」という気持ちと「少しさみしいかも」という気持ちが入り交ざって複雑な気分だ。「胸にぽっかりと穴が開いたような」という表現がしっくりくる。ただこの「ぽっかり」をもっと強く自覚するのは4月にフリースクールがスタートしてからだと思う。なぜなら、卒業生がいなくなった教室を見ることになるからだ。

 ただ、さみしい気持ちだけでなく次への期待の気持ちもある。旅立ちの集いの中で行ったステージ発表では、たくさんの練習を積み重ねてきたギター演奏を披露した。それは、音楽の時間だけでなく自主的に「練習しよう」と誘い合って、または一人が練習を始めるといつのまにかみんなも集まって、というようにしてできあがった演奏なのだ。今年の生徒たちは「仲間と一つのことを一生懸命やる」ことを楽しめるあたたかい子たちだった。また、ブラスアンサンブル部とダンス同好会のコラボ企画として発表した演奏&ダンスでは、飛び入り参加大歓迎というようにダンス同好会以外のメンバーも募集した。なるべく多くの人に参加してもらいたいと思ってはいたが、どれくらいの人が集まるかは未知数のまま本番に臨んだ。しかし、実際に本番が始まってみると予想以上に多くの生徒が一緒にダンスをしてくれた。2、3日前から「参加しようかな」と言ってくれた子もいれば、本番になって半ば強引に引っ張り込まれた子もいた。それでも「やってもいいかな」「みんなで楽しもうかな」という優しさをもって共に会場を盛り上げてくれた。

 そんなあたたかさや優しさをもった生徒たち。卒業生も在校生もこれからどのような成長を見せてくれるのかが本当に楽しみだ。4月からのフリースクールはおよそ半分の人数でのスタートとなる。私も在校生も少しさみしい思いをするだろうが、そこにまた新たな仲間がやってくるのだ。そしてさみしいなどと言っていられない騒がしい日常に戻っていく。卒業生も在校生もきっとこれからの新たな仲間を受け入れ、引っ張っていってくれるような存在になれるだろう。そう思わせてくれる一日だった。

2010 年 3 月 19 日

2009年度の演劇部まとめ「みんな頑張った・みんな悔しかった」

                                                       椎名 結実

先日、演劇部の一年間の活動をふりかえるミーティングを行った。集まったのは11名。
今年度の演劇部は、5月の放課後活動説明会、8月の定期公演(やまびこ座)、2月の3年生を送る会出演と、3回の本番を行った。その中で一人ひとりが新たな挑戦をして、一歩ずつ、前に進んできた一年だった。

「今年度頑張ったことと、悔しかったことを出し合おう。自分のことだけじゃなく、見ていた友達のことも出してみよう」という顧問からの呼び掛けに、うーんと唸りながら一言ずつ発言する部員たち。頑張ったことは「演技」「台詞を覚えること」「照明」「音響」…やはり、取り組んだ役割から考え出す生徒が多い。その中で「部活休んでしまって悔しかった」「最後の最後で台詞を間違えた」「みんなともっと仲良くなりたかった」など、素朴な声も挙がった。一年間を振り返って、その身に、次へ進むための様々な経験が蓄積されたと思うと嬉しい。

また、本人は言わなくても、周囲から「あの時のコイツは頑張った」などの称賛の声も寄せられた。自分が思っている以上に、一緒に動いている人間には、その人の努力が見えるものだ。そのことに気づいて、もっと仲間と過ごす時間を大切に、来年度も活動していってねと心の中で願った。
最後に、部員たちの意見を「まとめてくれ」と依頼した。出てきたまとめは「みんな頑張った・みんな悔しかった」。
…うん。今年度はまず、ここまでの到達でいいことにしよう。演劇部には脚本読解が必須だし、来年度はもう少し、国語力アップに努めることに決めた。

2010 年 3 月 12 日

卒業

                                                             田房 絢子

先日、家の整理をしていたらDVDが一枚でてきた。大学の卒業式のDVDだった。振り返ってみると、たくさんのことを学んだ時代だった。

20代の前半を、ゆるやかであると同時に急かされるような日々の中で過ごした。人生で一番勉強した時期だったと思う。たくさん遊びもしたけど、大学で何が一番楽しかったかと聞かれれば、間違いなく「勉強」と答える。見栄え良く点数を取るためでない、自分のために勉強した。知識を吸収する楽しさ、手応えをしっかりと感じることができた。

親に甘え、わがままを言って飛び出した私が手にすることができたものは、目には見えないけど、とてもとても大切なものばかりだった。それもきっと、悔いのないよう、自分を恥じぬよう、最大限努力した結果うまれたものだと確信している。挫折もしたし、心が折れたこともあった。でも最後に、私は卒業式の壇上で満ち足りた笑顔を浮かべていた。そして今、「卒業」にたずさわることのできる職業についている。そんな私だから、胸を張って伝えられることがたくさんある。伝えたいことがたくさんある。挫折も成功も全部、みんなに。

卒業が、新しいスタートになる。そしてそのスタートは、また新しいゴールを目指していく。次のスタート地点に立つ頃には、新しい自分が生まれているはず。どんな「自分」になっていくんだろう。

これからの人生が、たくさんのことを語りますように。そして、たくさんのことを伝えていきますように。

2010 年 3 月 9 日

3月7日、3月9日 [三和高校]

亀貝校長のエッセイにもあるように、去る3月7日に第一期卒業式が行われました。

最後まで3年生らしい姿を見せて卒業したはずの生徒たちが、今日も普通に学園に来ています。

一方、残る1年生、2年生は今日から後期試験です。

「早く終わってしまえ〜」という声や、早くも「あーもーぜってー追試だ」という声も聞こえます。

在校生は新しい学年を迎える前に、もうひとふん張りです。

試験・1年生  卒業記念パーティー  卒業証書授与式         

2010 年 3 月 8 日

三和高校第一期卒業式

                                                                                      亀貝一義

7日、札幌自由が丘学園三和高等学校第一期卒業式を行った。直前に会場を変更せざるを得なくなって非常に困惑したのだが、札幌駅前の佐藤水産文化ホールに移して無事終えることができた。「第一期」生は19名であったが、この日に授与したのは15名だった。事前の生徒もいたし、数日遅れる生徒もいる。和寒町長や同町の教育長も駆けつけてくれた。

私は、本校の卒業式は、世に誇ることのできるパターンだとしみじみ思う。それは、「卒業証書」の授与と併せて「担任からのメッセージ」があり、子どもと親への心のこもった2枚目の卒業証書でもある。小一時間を経て、第二部では生徒たちが主役となって、来し方を描き未来への希望を語り合う。担任や教師たちもまた登場し、巣立つ若者たちとの共同作業があった。

中でも「答辞」は聴く人を感動させた。卒業生のM君は中学校時代不登校を体験し、ある高校でも登校できなかった。そして本校に入学しそれまでの自分を完全に払拭した。今日の式で彼は「精勤賞」を得た。そういう自分の変わり方をたんたんと語る。「学校が楽しかったから」と。
終了後父母たちと4時間以上もの懇親会をもった(「謝恩会」)。ここで父母たちは、子どもと共に悩みそして感動したことを時の忘れるように語った。「もし自分の子どもが『何でもなく』過ごしていたら、こういう貴重な体験はできなかった」という。

人は苦しい辛い体験をしたなら、そういうことのない人よりも強くなるはずだ。そういう教訓を今日もどれほどたくさん得たことだろう。この卒業式でもまた人間の成長の多様なあり方を知ることができたと思う。