2011 年 7 月 のアーカイブ

2011 年 7 月 17 日

強歩雑感

                                                                                                                           亀貝 一義

札幌自由が丘学園の33キロ強歩遠足は99年から始まった。途中雨でできなかったこともあったが、今回は第11回目にあたる。私自身でいえば、02年から毎年完歩をめざして頑張っている(つもり?)。昨年は手術直前だったのでクルマ参加だった。05年の時には第3地点でリタイア。その時の日記に「ザンネン」とひと言ある。主な理由は足が痛くなったことなので、その翌年、秀岳荘でケッコウ高価なウオーキングシューズを買った。この靴は今も使っているし、その後の強歩で完歩できているのは靴のせいかも知れないと思っている。やはりモノは高い物が良いモノ(?)。

毎年、7月の強歩に向けてGWあたりからボチボチ心の準備と足の準備をし出す。今年は、豊平川公園を真駒内まで2度歩いた。一度は自宅から北大構内を抜けて行ったので20キロ近かったのではないか。ただ、平らな道を20キロ歩くなど大して苦労しないのだが、支笏湖までの山道はそれなりの負担だ。芸術の村近くまでは市街で「コンビニがいくつもつぶれている」という観察をしたり、山道に入るとウグイスの微妙な鳴き声に耳を傾けたりしながら歩いた。

今回は「水分をしっかりとること」との注意事項を十分守って、2リットル以上の主としてスポーツドリンクを飲んだ。汗もたくさんかいたのだがゴールに着いたことにはシャツは乾いていた。着替えをしなくてもよかった。

今回は、これまでのタイムを更新できたのでちょっとうれしかった。
強歩で半分までも歩けなくなったら、自由が丘の教師も終わりだという気構えなのだが、果たしてどういうことになるか。
私を含めて60歳以上のシニア世代の男性スタッフ諸君が5人とも完歩した。来年はもっと参加率をたかめなければならないとひそかに思っている。

 

2011 年 7 月 12 日

強歩遠足

                                                    安齊裕香

今年も無事に終わりました。 今年の私の役割は最後尾を歩くこと。なんということでしょう。明らかに自分と違うペースに合わせての歩行、途中ペースを上げたり下げたりは、かなりの体力勝負でした。そんな自分を追い込むことに対して、だんだんテンションが上がり、だんだん面白くなってきて、最後まで楽しめました。

自分が小学校・中学校時代のマラソン大会は長くて5キロ。楽しむことなんて考えもせず、それより順位がメインでした。運動をしていたので全部走るのが当たり前、上位が当たり前だったので、楽しんだ記憶はありませんでした。
高校になり21キロのマラソン大会。学校全体が半分遠足気分くらいの、わりと軽いものだったので、『マラソン』という気もしませんでしたが、マラソン行事を初めて誰かと楽しむことを知りました。好きなおやつを持って、おしゃべりしながら走って、順位は付けられますが全然気にしなかった。順位しか見えなかった時代があるからこそ、なおさら楽しめたのだと思います。

今回のこの『強歩遠足』という行事は、達成感や苦しさ、目標、たくさんの感情が生み出せるものです。それに気づく、それらを感じることができることというのは、非常に貴重です。生きてく上で大事なことを教えてくれる行事だと私は思います。

2011 年 7 月 6 日

おしつけ授業

小田将弘

YOUスペーススタッフで、フリースクールのパソコンの授業も担当している小田です。

去年に引き続きフリースクールのパソコンの授業を担当させていただいていますが、去年はタイピングからはじまり、インターネット使用上の注意などをやりつつ、「掲示板」「チャット」「ブログ」「Wikipedia」「Twitter」などのインターネットのコミュニケーションツールを一年を通してやりました。

一般的かつ実践的なエクセルやワード、パワーポイントの使い方は高校でもじっくりやりますので、フリースクールではまず「パソコンに親しむこと」とか、「パソコンを使ってこんなことができるんだ!」というのを知ってもらったうえで、まずは毛嫌いせず、興味を持ってもらいたいというのが主旨です。

今年もその主旨は同じなんですが、今年は去年とはちょっと違う感じでパソコンの授業を進めています。
去年一年間わたしのパソコンの授業を受けてくれた生徒が、「なんだまた同じか」と飽きてしまわないようにというのもありますが、去年よりも私的に準備に時間が取れないというのが大きいでしょうか。(ブログや掲示板のセッティングは割と大変)

今年は少しコンピューターの中身的なことも見せてみたり、あとは個人的な今年の興味から、プログラミングについて少し学ぶような時間が一学期は多くなっています。

基本的にせっかくフリースクールに来たのだから、普通の学校でやらないようなことを授業でもやりたいと思っています。

先日は音楽プログラミング言語「MAX/MSP」を使って私が作った様々な音楽プログラムで遊んでみました。
その前の時間は「モーション・タイポグラフィ」という表現。

「MAX/MSP」は現代音楽や現代美術など、世界でも先鋭的なアーティストが使用しているツールで、私もかじりはじめたばかりですが、すっかりのめり込んでいるということもあり、授業で紹介させていただきました。

世界広しといえども、パソコンの授業でMAX/MSPについて触れているのは、札幌自由が丘だけではないでしょうか。

しかし、こちらからの一方的な説明が多く、最後にプログラムで遊ぶ段階の一番面白いところまで残ってくれた生徒は、最初に居た生徒の半分以下。去年からやっているパソコンの授業の中で、実質一番不評だったと言っても過言ではありません。

日頃から、「教えるより生徒から学ぶ」とか、「環境だけ整えて生徒が勝手に学ぶ」ように心がけているのですが、この時ばかりは大失敗でした。

授業の計画を練っている段階で、厳しいなとは思っていましたが、予想通りの展開。でもつらいです。

こちらからの押しつけのような形の授業は、生徒の反応も悪かったり、自分としてもかなりつらい部分があり、終わってからグッタリと嫌な疲労が残り、しばらくコンビニ前の灰皿のところから動くことができません。

「押しつけ」や「つめこみ」ではない形で、生徒にパソコンの世界の魅力や可能性について学んでいただけるよう、また知恵を絞ってがんばっていきたいと思っております。