2012 年 2 月 のアーカイブ

2012 年 2 月 28 日

勉強するってこと。

桑名 八重

皆さん、勉強って好きでしたか?

私ははっきり言って、好きではありませんでした。そして得意でもありません(今でも)。
ただ、自分の好きな分野に関してはとても楽しく調べたものです。

学生時代は・・・赤点もあったし、わからなくて理解できなくて、かなり泣きも見ました。
今では笑い話ですが、学年ビリもちらほらありました。
そんなこんなでしたが、なんとか『先生』と呼ばれる仕事をやってます。

生徒たちの会話を聞いていると、
「なんでこんなことやるのかな~」
「√(ルート)なんか使わないよ~」
「あ~、やりたくない~」
・・・私もおんなじこと言ってたな。

でも、イヤだからやらない。
では必ず後悔します。
高校でしっかり基礎をやらないと、本当にやりたい事が見つかったとき、基本が出来ていないから先に進めないってことになってしまう。
必死になって学んだ経験、解らなかったことが解った満足感。

いい点数を取るんじゃなくて、勉強する過程が必ず大きな力になるはずです。

『勉強』って言葉を使って学ぶ機会は学校までです。
全部でなくても、必死に取り組んでほしいなと思う今日この頃です。

2012 年 2 月 21 日

ラジオ

                              本間慶子
皆さんは眠れない時どうしていますか?歳のせいか(!)うたた寝は得意なのですが、
焦れば焦るほど頭だけが冴えてくるのです。本を読んでみました。眠りにつけますが、照明が付いているので又目覚めてしまいます。CDをかけてみました。リピート回数がうまくいきませんでした。ふとラジオのスイッチを入れると大好きだった『ミスターロンリー』が流れてくるではありませんか。「遠い地平線が流れて・・・」で始まる城達也のジェットストリームです。いいえ城達也は亡くなったはず、よく聞いてみると大沢たかおです。
城達也の甘いような何とも言えない心に沁みこむ語りがジェットストリームの魅力だったように思います。ジェットストリームは音楽を聞かせる大人の放送が何とも言えぬ魅力でした。彼に替わる人はもういないと思ってしばらく聞いていなかったのです。
聴いていると大沢たかおのジェットストリームもいいかなーと思い、タイマーを1時間にセットするといつの間にか眠りについていました。これがいい安眠剤になり月曜~金曜日の零時が楽しみで眠りについています。目覚めるとどんな音楽が流れていたのか覚えてはいませんが。
深夜放送というと思いだすのが、中学3年(受験勉強で起きていた)の土曜日になるとステレオのチャンネルを合わせ(当時函館に住んでいたので)東京の放送を聴いていました。確かクラスでは聴いている人がいなかったようで、語り合うこともなく独りで聴き入っていたと思います。高校3年時には『アタックヤングやオールナイトニッポン』がメジャーになりクラスでの朝の会話は深夜放送で流れた曲や投稿したことが上っていたことを思い出します。私は今でもこれまた死語になってしまった『ナガラ族』です。

2012 年 2 月 14 日

心の引っかかり

                                                                          田房絢子

心に引っかかっている出来事というのは誰にでもあると思う。その引っかかりが取れるのは時間の問題だと自分を慰めたり、いつか小さくなっていくだろうと自分を励ましたりする。でもどんなに時間が経ってもミクロの世界で残っているような、触ってもわからないけど見つけると気になってしまうアザのような、なんだか不思議な引っかかりというのが心にはある。そんな引っかかりが何を未来へ導いてくれるのか、はたまた何を過去に残したままなのか。きっかけであるのか、後悔でしかないのか。

この引っかかりは失敗であったり、苦い経験であったり、成功であったり、心躍るような体験であったり、人間として「学ぶ」過程での産物なのかなと思う。だからそこからまたきっかけという産物にしない限りは何も進まないのだ。悔いは残すのではなく改めたい。後悔はしないで反省しよう。どっちにしたって経験からしか生まれないのだ。失敗したって成功したって進むしかないんだから。人間は生きている。生きているから、学ぶんだ。学ぶんだから成功するし失敗するんだ。そしてまた学ぶんだ。そのサイクルで人間は生き続ける。生きていること自体に意味を探すのではなく、その生き方にたくさんの引っかかりやきっかけを見つけ出そう。今日も明日も。

2012 年 2 月 14 日

フリースクール(に通うみんな)へのメッセージ

 高村 さとみ

 先日、ドコモ市民活動団体への助成事業である「フリースクールからのメッセージ ~音楽で元気になろうライブ~」が無事終了した。当日のお客さんは72名。新聞記事を見て来てくださった方もいて、本当にありがたいことである。

 さて、現在は助成をしてくださったドコモへの報告書類をまとめているところなのだが、当日の写真を見ては熱い感動がよみがえり、アンケートを読んではお客さんの声に励まされる、そんな日々を送っている。まだまだこの熱は冷めそうにない。思い返せばライブの前後には多少私の想いを生徒に伝えたが、想いを伝えきったかといえばそうではない。改めてこの場をお借りしてがんばった子どもたちへ伝えたいことがある。

みんなへ

 昨年の冬、音楽を通してとても活き活きしているみんなを見て、「ライブハウスを借りてライブをしたら絶対におもしろい!」と確信しました。それは論理的なものではなくて、あくまでインスピレーションだったと思います。その時の私にはライブハウスのステージで輝くみんなの姿をありありと思い浮かべることができました。

 それからドコモの助成を受けることが決まって新年度の活動が始まり、みんなにライブのことを伝えたのは夏休み明け、学園祭の前だったでしょうか。まだ先のことだからと私自身も上手にこの話を伝えることができず、みんなにもあまりイメージがわかないままこの話は進んでいったと思います。大きな行事が終わり、本格的にライブに向けての活動が始まっても練習時間が足りなかったり、メンバーが足りなかったり、勉強との両立が大変だったり…。私がライブをやろう、と思ったことでみんなに負担を、迷惑をかけているんじゃないかと思うこともありました。

 しかし、私はライブに向けての活動の中でみんなの新たな良いところをたくさん発見することができました。例えばちらしを近所に配るときに一生懸命にライブのことを伝えようとする姿に。例えば直前に私が風邪をひいたときに心配して気遣ってくれる姿に。例えばラジオや本番で発信したい言葉をまとめる姿に。そんな一人ひとりが、一つひとつの行動が私は愛しくてなりません。ライブ本番はあっという間で、思ったよりもみんなが落ち着いて自分の役割をこなしている姿を頼もしく思いました。涙をこらえるのが大変でした。今思い返してもあの2時間はキラキラと輝いて私の胸を熱くさせてくれます。みんなを信じてよかった。最高の時間をありがとう。