2016 年 10 月 のアーカイブ

2016 年 10 月 25 日

夫婦別姓・・・私のホンネ

             三和高校  桑名 八重

9月13日の「結婚ウラ話」に私も一言・・・いや、一文。

「夫婦別姓」
気になる人には非常に気になる。関係無いや~という人にはまったく別次元の話。
色々な人に聞いてみるとまったく捉え方が異なります。

社会科の先生として、結構色々な人に「夫婦別姓ってどう思う?」と聞いたことがある。
丁度、最高裁判決の前後のことです。

Aさん(男性)「え、男の姓に合わせるもんでしょ。そういう人としか結婚しません」
Bさん(男性)「聞かれるまで考えた事無かった・・・。相手が変えたくないって言ったら自分が変えて        もいいかな」
Cさん(女性)「本当は変えたくない。が、仕方ないって思って相手の姓に変えるかも」
Dさん(女性)「結婚したっ!って姓が変わって初めて実感した。姓が変わるの楽しみだったわ~」
Eさん(女性)「この姓で生きてきて、愛着もあるし仕事もこの名前で結果を出してきた。               変えたくない。変えるなら結婚しない!!」
Fさん(男性)「そんな問題があるなんて考えてもみなかった。今はわかんない・・・」

考え方も、受け取り方も人それぞれ。
けれど、その人の生き方考え方なのですからどれも間違いではないですよね。

かくいう私も夫婦別姓が希望。
今は旦那さんの姓を名乗ってますが、可能なら生まれたときからの姓に戻したい。

「仕事上は旧姓なんだから別にいいじゃん」という考え方もありますが、やっぱり違います。
どっちの姓も私だけどどっち付かず・・・そんな気分です。

高村さんが「夫婦別姓が良いと考える人たちは「全員別姓にすべき」と言っているわけではなく、「同姓でも別姓でも望む方を選べるようにしよう」という主張です。」と書いているように、私もこの意見に賛成なのです。

『選ぶ』ことを私たちは日常生活でも色々な場面で求められます。

『選ぶ』ためには自分なりの選択基準を持たなくては選べません。

学んで考えて、決断する。進路、就職、選挙 etc

私たちの社会はたくさんのことを自ら選ぶ事を求めている社会です。

そのうちのひとつに「姓を選ぶこと」が加わることを私は望みます。

2016 年 10 月 21 日

1杯の味噌汁

                                        三和高校 渡辺 莉卯

10月に入ってからすっかり肌寒くなったのもあり、最近では温かいものが食べたくてたまらない日が多くなった。おでんにラーメン、コンビニの肉まんなど帰り道は誘惑に溢れているという風に感じるのは、きっと生徒たちも同じだろう。たまに誘惑に負けてしまうのは私だけではないはずだ、と思いたい。

さて、寒い季節になると特に、我が家では毎日のように味噌汁が食卓に並ぶ。ワカメや豆腐、大根や人参といった野菜などその日によって様々な具材を味わうのが、私の密かな楽しみにもなっている。

「味噌汁」に、私はこんなエピソードがある。

高校時代のちょうどこの時期、私は3週間カナダのバンクーバーに留学していた。街の飾り付けはハロウィン一色で、ジャック・オウ・ランタンや魔女などお化けをモチーフにした色とりどりのお菓子やグッズが店頭に並び、見ているだけで楽しい気分にさせられた。ホームステイ先でカナダの家庭料理や、サーモンなどの海の味覚も味わえたことも、私にとって大切な思い出である。

そして帰国後、家に帰ると「お腹がすいたでしょ。」と母がおにぎりと1杯の味噌汁を用意してくれていた。久しぶりの日本食に、私はこの時ひどく感動したのを覚えている。
お味噌が香る湯気が鼻の先をかすり、お出しがきいた温かい味が喉を通る。疲れた身体に染み渡るような温かいジンワリとした感覚がとても心地よく、「帰ってきたんだなぁ・・。」としみじみと実感できた。大人になった今でも、味噌汁は私の大好物の1つだ。

昨日、札幌では初雪が観測された。
早くも冬の気配が見え隠れしていると感じ、今後もますますあの誘惑に負けることが増えてくる予感がする。でもあの誘惑に耐えながら早く家に帰れば、あの1杯の味噌汁が待っている。そう思えば、この寒さもなんとか乗り越えられるような気がするのだ。

2016 年 10 月 20 日

教育実習の思い出

札幌自由が丘学園三和高等学校 亀貝一義

毎年、本校(札幌自由が丘学園三和高校)に主として卒業生なのだが、教育実習生が来て授業をしてくれる。実習生の皆さんが卒業後、学校の教師になるかどうかは別として、一人ひとりにとってこの実習は大きな意義を持っているのではないか。

私の時代(1950年代終わり頃)、学校の先生が足りなくて、高校卒業生も臨時の教師をやるという時代だった。

私は、大学2年目の秋に、寮生活の中で、ある先生の講演を聴く機会があり、大いに感動して学校の教師になろうという目標をたてた。そして教育学部に進んだのだが、4年目の春だったと思うのだが、教師の資格を取るには教育実習というプロセスが必要、ということで、札幌北高校に2,3週間行くことになった(多分「日本史」を担当していたと思う)。その時のことはあまり覚えていないのだが、教育実習の終わりに必ず「教育研究授業」を行うことになっていた。

今の記憶でいえば、私は日本の軍国主義が勢力を持ってきた昭和初期のあたりをテーマにした授業をしたと思う。
今でも記憶にあるのは、当時の右翼や軍部の一部がファッショ的行為を行った際の理屈に「君側の奸を斬る」というのがあった。私はこの語を板書して、「キミガワのカンをきる」と読んだ。「君側」という語の読み方を間違った。本当は「クンソクのカンを斬る」と読む。意味は天皇の側で威張っている悪者を切って排除すれば天皇の光が自然と輝く、というような意味だ。どういう読み方でも意味は違わないのだが、キミガワと読んで、後で「反省会」で指導してくれた先生方から指摘されて恥ずかしい思いをした記憶がある。

あれから50年以上たつ。教育実習の体験があったから教育の仕事をし続けてきたのか、と述懐する昨今。

2016 年 10 月 4 日

プロ野球のことなど ... ニッポンハムファイターズ優勝!!

亀 貝 一 義

子どもの頃、誰もがそうだったように巨人が好きだった。その後、長年プロ野球には興味がなくなったが、1980年代に急に阪神タイガースのファンになった。その理由は、昔のことを知っている人には通じるだろうが、江川問題だった。何度か阪神を応援するために円山球場に行った(当時はまだ札幌ドームはできていない)。
セントラルチームしか眼中になかった。しかし、北海道にニッポンハムファイターズがやってきた。北海道人としてこれを応援しないわけにはいかないという気持ちになった。

以前のファイターズの成績がどうだったか、詳しくは知らないが、北海道のチームになってからは何度かのパリーグ優勝と日本一の結果をもたらした。そして今年はご承知のとおりだ。

特に今年のファイターズの成績は面白い。ナマで試合を見ることはなかったが、一喜一憂の一年だったように思う。

今期の出だしはパッとしなかった。「よくこんな成績で『日本一が目標』だなんて言えるものだ」と内心嘆いていた。しかし9月、残り2ゲームになってついにパリーグ優勝を勝ち取った。しかもたった1点で。しかし大谷投手がこの1点を死守した。「1点あれば充分だ」と言ったとか?

優勝を決めたとき、監督も選手も口々に「必ず優勝をする気持ちをもっていた 」「決してあきらめない」という意味の言葉を言っていた。

だから私は今年のニッポンハムファイターズについては、いろいろな場面で応用できると思っている。つまり、「目標をしっかりもとう」と言うことが第一。ついで「決めた目標を決してあきらめない。最後まで実現のために頑張る」ということが第二。

このことはファイターズに限ったことではないが、今年は特に身近なテーマとして再確認することができたと言えるのではないだろうか。