2017 年 3 月 のアーカイブ

2017 年 3 月 28 日

卒業生から学んだこと

渡辺莉卯

3月末、まもなく今年度が終わる。
全国では桜が咲き始めもう春の季節になってきているとはいえ、窓をたたく久しぶりの大雪を眺めていると札幌はまだまだ冬真っ盛りのようにも感じてしまう。

今月は三和高校の卒業式があり、おめでとうという温かい気持ちと、もう会えないんだねという寂しい気持ちとが渦巻いて、あっという間に1年間が経ってしまったことに驚いた月でもあった。また学校に遊びに来てほしいなと思いつつも、新しい場所で元気に楽しく過ごしてほしいなというのが1番で、卒業生のこれからを考えると私までワクワクしてしまう。

それぞれの道に進んだ生徒たちを見送りながら、ふと自分の高校3年間を思い出してみるとやっぱり卒業まではあっという間に感じて、楽しかったことや深く悲しんだことまでギュッと詰まっていたように思う。ただ今回、三和高校の卒業生を見ていて私とは違うなと感じたのはここまで真剣に将来のことを見据えて考えていたかということで、はっきりとは自分がどうなりたいのか、何をしたいのかとは全くと言っていいほど考えてなかった。

高校生の時、おそらく大丈夫だろうと、何が大丈夫なのかもよくわからないのだがそのわからないままで卒業の時期になっていた。

その中で私が意識したのはとにかく興味を持っていることができる場所に行こうというもので、何がしたいか決められないからこそ複数の興味がある分野を学べる場所に行くことにした。それしかやり方がないのだと思っていたが、今回の卒業生を見て、それだけではなくもっと色々な将来につなげる道や考え方があったのだなと改めて知った。1人1人違ってよくて、みんなと同じである必要も全くないのだ。

2年後3年後と、月日はあっという間に流れて三和高校もこれからどんどん卒業生を出していくだろう。私も、その度にまた温かい気持ちになったり寂しい気持ちになったりするのだと思う。そこまでに生徒たちが自分は今何をしたいのか、どこに行きたいのかと、普段の学校生活の中から私も一緒になって生徒と考えていきたらと強く思った。

2017 年 3 月 21 日

旅立ちの日

三和高校 本間 香菜

 札幌自由が丘学園のすべての卒業式が終わりました。私は、三和高校の全日コース・月1コースそれぞれの卒業式、フリースクールの新しい旅立ちを祝う集いに出席し、3週間連続で毎週感動し、胸いっぱいの時間を過ごしました。

 その中でも私にとって1番の本番は、やはり担任をもつ月1コースの卒業式。9月に行った月1コースの卒業式を思い返すと、卒業までの準備もばたばたのまま、私にとって初めての自分の生徒の卒業式をあっとゆう間に迎えました。当日には、一気に卒業式の寂しさと感動との複雑な感情を実感し、出席をとるだけで寂しくなり、卒業式の最中には涙をこらえられずに号泣しました。また、生徒たちへのメッセージを伝える場面では、落ち着いて息も出来ず、きちんと話すこともできない程でした。

 今回の卒業式では、事前にスライドを作ったり卒業生それぞれにお手紙を書いたり、様々な準備をしながら「卒業までに様々な課題を一生懸命クリアしてきた生徒たちの成長」「一緒にたくさんの思い出を作って過ごしてきた彼らが去るという寂しさ」が込み上げて来てはこっそり泣き、こんな状態では本番にはどうなるのだろう...と思って過ごしてきました。

 その一方、この準備の中で、月1コースの生徒の授業以外での学校の思い出の少なさを改めて実感しました。そのため今回は、数少ない行事の1つである卒業式を、卒業生にとっても在校生にとっても楽しい1日したいと考えました。

 結果、3月10日の卒業式。感動で涙した瞬間もありましたが、生徒以上にはしゃぎ、寂しさをすっかり忘れて卒業式を楽しみました。(生徒にとっても思い出の1日になっているといいなぁと願います...)

 しかし、楽しかったと同時に一気に終わってしまった卒業式。終わった後から、卒業生との最後の1日がもう終わってしまったという事を実感し、一気に寂しさが込み上げてきました。卒業式帰りの札幌に向かう車内、翌週の学校は「卒業生たちがもう三和の生徒でなくなってしまった、もう学校に来ない」という寂しさが一番のピークでした。数日経った今でさえ、その寂しさが時々顔をだします。

 けれど、教員になって初めてのクラスで今回の卒業生を含む生徒たちと過ごし、たくさんの事を教えてもらった1年間。卒業式の嬉しさと寂しさを思い知った今年度の2回の卒業式。今は、何よりも感謝の気持ちでいっぱいです。これから何回、こんなに寂しい思いをするんだろうと思うと恐ろしい気持ちもありますが、今の在校生たちが成長し卒業していく時はどんな顔をしていくのだろう・・・という期待の気持ち。

 この気持ちとともに、これから先も私の学校生活が続いていく事でしょう。