2017 年 4 月 のアーカイブ

2017 年 4 月 17 日

実習生になりました

高村さとみ

 新学期が始まって数日が経ちました。生徒たちはいろいろな春休みの思い出を話してくれます。旅行に行った人、趣味に没頭した人、それぞれ休みを満喫したようです。私はというと、冬休みと春休みに合わせて24日間もの実習に行きました。私は今、社会福祉士の資格をとるために通信制の専門学校で勉強中なのです。フリースクールには毎年実習生の方がいらっしゃいますが、まさか自分が実習生の立場になるとは思ってもみませんでした。社会福祉士の実習としてももちろん学ぶことがたくさんありましたが、「実習生の気持ち」を味わうことができたのもよかったです。
 私は実習先のことを理解するために、その団体の「理念」を知ることが必要でした。理念が前提としてあって、それを実現するために団体の活動があるという理解なのです。それは定款や広報物に書かれているものもあれば、職員の仕事に対する思いでもあります。職員の方の思いを聞くために私は「自分の団体のことを、全く知らない人に何と説明するか。」と「利用者に将来どのようになってほしいか。」という2つの質問をしました。特に後者は理念に関わる個人の思い、というのがあらわれると思います。実習を終えるころにはこの質問に私自身も答えられるようになろう、と意識して日々を過ごしました。
 もう一つ。一日一日、目標をはっきりさせなければ実習はあっという間に終わってしまうものなのだとも感じました。実習計画に沿って実習先で学びたいことを具体的に考えていったつもりでしたが、日々の中で計画どおりに進められないこと、さらに加えて学びたいことが出てきます。そうしたときに、どう軌道修正して最終的に学びが深まるようもっていくのか。それをしなければ、一日が終わっても焦点のぼやけた振り返りになってしまいがちでした。
 さて、今年は初めてフリースクールの実習を担当します。良いタイミングで「実習生の気持ち」を味わうことができました。実習生がより多くの学びを得られるよう、今回の経験を生かして実習内容を組んでいくつもりです。生徒たちも実習生が来るのを心待ちにしていますが、私も今からワクワクしています。

2017 年 4 月 7 日

カモメ

三和高校 桑名 八重

最近、札幌市内でもカモメが営巣・繁殖しているというのが一般的になってきた。
確かに道庁の池にはかもと一緒にカモメがいる。

私が街中でカモメに気づいたのは20年程前。
当時、学生で狸小路でアルバイトをしていた私は、夕方バイト先に向かう途中で鳴き声を聞くことがあった。
始めは「なんの鳴き声だ?」と思っていたが、そのうち滑空しながら飛ぶカモメを見るようになった。

何でカモメが・・・と不思議に思っていた頃、ニュースで取り上げられていた。
それによると、

もともと、餌を求めて豊平川に沿ってやってきたカモメ。
石狩湾からやってくるそうだ。
ススキノなどの繁華街のゴミが雑食のカモメにはぴったりだったらしく、居着いた。カラスよりも大きいから餌の確保も負けない。
そのうちビルの上で巣を作るようになっていった。ビルの上はちょうど自然界でのカモメの巣作りの環境と近いらしい。
天敵もおらず、街中はカモメにとって住みよい場所になっているとのこと。

なるほど。

それから20年。
気がついたら、ススキノ・道庁付近だけでなく、家の近所でもカモメを見かけるようになった。
確実に生息域を拡大している!!
・・・まあ、我が家は豊平川の下流域だからおかしくもないが。
夕暮れの空をカモメが飛んでいるのもいつもの風景になった。

生物は生きるために、どんどん新しい環境・世界に飛び出していくものだな、と思う。

人も生き物もみんな必死なんだよね。

春、新生活が始まった人もそうでない人もちょっとづつ変化の時期です。
私もカモメに負けないように、自分の居場所を作りあげていこう。