2017 年 10 月 のアーカイブ

2017 年 10 月 26 日

晩秋につらつら思うこと

三和高校 桑名八重

あっという間に秋が終わろうとしています。
1年が早いな~という気持ちも年々、加速しているように思う今日この頃。

高校生にとっての1年はどういう感覚なのかな、とふと思う時があります。
自分が高校生の頃、
「あー、やっと1年が終わった・・・。」と本気で思っていました。

あの頃の高校生は世間の情報はテレビかラジオか雑誌か新聞かで得ていました。
今の高校生はネットをはじめ、沢山の情報源に囲まれています。
忙しなく流れていく情報を受け取って、もしかしたら私たちの高校時代よりも1年は早く感じているのかな?とも感じます。

1年を長く感じるか、短く感じるか。

どちらでも良いことかもしれませんが、長く感じるほうがなんだかゆっくりと物事に向き合って、考えることができるのではないか、と最近思います。

高校生の頃の長く感じた1年を今、体感できるなら・・・
新しいことにチャレンジしたい、
もっと沢山の本を読みたい、
ゆっくりと散歩をしたい。

いつでもで出来そうな、ささやかなことでも受け取る感覚が違って、違う見方が出来るんじゃないかと思っています。

時間の流れをどう感じるか、その人の生き方が表れているのでしょうか。
きっと、私は毎年「1年が早いな~」という生活をしているでしょう。
それが寂しいとは思いませんが、自分が納得いく一日が過ごせればいいなとは思っています。

担任するクラスの生徒たちは3月には三和高校を巣立ちます。
彼らは今、目の前のことに精一杯頑張っています。
予測の付かない新しい環境に向けて頑張っている彼らが、卒業までの一日一日を大切にしてほしいと願っています。

あと僅か。
彼らが「あっという間だった」と感じるほど、楽しく充実した日々にしたいと思う半面、正直送り出すことが寂しいと思う今日この頃です。

2017 年 10 月 12 日

「全道のつどい」の感想

高村さとみ

 9月30日(土)、10月1日(日)に「第18回不登校・登校拒否を考える全道のつどい」が開催されました。不登校の当事者、保護者、支援者が集い交流しよう・悩みを語り合おうという主旨の会です。道内各地から人が集まり、100名以上の方が参加していました。私は2年前からこのつどいの実行委員をしています。プログラムの一つに不登校を経験した若者3名に登壇してもらい、不登校時の経験を話してもらうシンポジウムがありました。そこでの話がとてもすばらしかったので、その感想を書きたいと思います。プライベートな話にはあまり触れないようにするため、少しわかりにくいかもしれません。
 3名の話を聞いて率直に感じたのは「等身大の話」であるということです。フリースクールを利用した人も主に家で過ごした人もいましたが、学校を責めることもフリースクールを賞賛することも不登校を悲観することもありませんでした。もちろん当時は辛い気持ちを持っていたと思いますが、不登校を良い意味でも悪い意味でも特別視していないのです。「風邪をひいたみたいなもの」と表現した方もいました。大勢の前で話すときなどは相手の望む話をしたい、盛り上がる話をしたいというフィルターがかかるものです。学校に行った方がいいとかフリースクールや家の方がいいとか、そういう話ではなく自分の状態として不登校だった。これを前提とした話はそうしたフィルターの薄い誠実な内容であると感じました。
 また、3人の話のバランスもとても良かったです。私から3人に依頼をしておいて何なのですが、どんな話になるのかは当日聞くまでわかりませんでした。例えばフリースクールを利用していた方がいたり、不登校中は家族に支えられ家で充実した日々を過ごしていた方がいたり、逆に罪悪感を持ちながら過ごしていた人がいたり。お父さんとの関係について、2人は主にお母さんとやりとりをしていてお父さんの考えは今もよくわからないと言っていたのに対して、一人はお父さんが「学校に行かなくても何とかなる」と言ってくれたことで気持ちが楽になったとのこと。三者三様の話でありながら「等身大の話」といというつながりがあることがまたおもしろかったです。いつか「お父さんの語る不登校」は企画してみたいですね。
 結びは「自分たちの話はあくまで自分たちのもの。子ども一人ひとりに何が合うのかはわからない。」という言葉でした。これは本当にその通りで、今回の若者たちにはこれがよかったという話でも、他の人には当てはまらないことも多いでしょう。だからこそ相手がどんな気持ちであるのか、何を望んでいるのかを理解しようとする努力を続けなくてはなりません。正解のない点は難しいところでもおもしろいところでもある、そんなことを改めて思ったつどいでした。

2017 年 10 月 11 日

登山

安齊 裕香

久々の登山。

初めての藻岩山登山でした。

藻岩山は車で遊びに行ったくらいで、登山は初めてでした。

まぁまぁですかね。久々にしてはまぁちょうどよかったなぁと思います。無理なく登れました。

正直登山はあまり好きではないです。

でも沢やアドベンチャー的な何かがあると好きになっちゃいます。

ひたすら登るだけは苦手です。

でも富士山には登ってみたいとは思っています。

以前は天塩岳や武利岳に登りましたが、すごくおもしろかったかと言われるとそうではなく、「あぁ登ったな~」と思うくらい。

小学校の頃、家族で大雪山の旭岳に登ったのはとてもいい思い出。

登頂できたら一番大きいソフトクリームを買ってくれる約束をしました。

そうなると私、強いんです。

見事にクリア。大きなソフトクリームゲットです。当時住んでいた町の中で一番大きなソフトクリーム。今はないけど、コーンが大人の顔の半分くらい大きい。そんな大きなソフトクリーム美味しかったな~と思い出せるくらいのうれしかった思い出です。

登山はたいして記憶にないけど、ソフトクリームで頑張れたのははっきり憶えています。

ご褒美って大事なんだなぁと思います。

今じゃ登ったからってご褒美なんてもらえないので、どこにモチベーションをもっていくかが問題。

今回決めたのが、終わったらラーメン食べよう。

はい、行きました、ラーメン。

チャーシューラーメン。お腹空いているのに入っていかない。

帰ると熱が・・・38.3度。

3連休でよかった~。でもラーメン美味しく食べたかった~。

次回は熱を出さずに登山の後のラーメンを楽しもう。

2017 年 10 月 4 日

南九州への研修旅行

桜島.jpg

札幌自由が丘学園三和高校校長 亀貝一義

これまで利尻方面に行ったのが最初(06年)だったが、その後知床(07年)、与論・沖縄(08年)、中国地方(09年)、知床(10年)、沖縄・与論(11年)、輪島・金澤・高山(13年)と7月から9月にかけての時期に、職員の研修旅行を行ってきた。常勤・非常勤の職員が10人前後だった。

4年ぶりでこの9月末、3泊4日で南九州に行くことにした。鹿児島県と宮崎県。
大人10人、子ども1人の11人のグループ。子どもというのは安斎さんの1歳7月の男の子。この子は人見知りなどするはずもない愛嬌あふれた可愛いしぐさとスゴイ賢さをひれきする蒼翔(あおと)ちゃんで、旅行グループみんなのアイドルになった。

鹿児島は、19世紀半ばから、江戸幕府を倒し近代日本を切り開く重要な役割を果たす人材を輩出した地域で、随所に西郷隆盛の面影を想像させる物があった(薩摩藩)。また新しい時代をつくり出そうという藩の息吹のような物(「工場」に類する「尚古集成館」?)などを見ることができた。
私たちが去ってまもなく桜島が噴火した。その桜島をいろいろと視察できたのだが、その時は「噴火する」など想像すらできなかった。

また宮崎県は、その昔日向国(ひゅうがのくに)といわれていたように、日に向かう国だった。というのは、日本をつくりだした神たちはここで活躍したという。この地から大和をめざしたことになっている。これに関連する遺跡があり(高千穂など)、伝承が多くある。だから日向国にいると、天照大神(太陽の神)と多くの神々が議論し、天地を創造したいきさつなどが「なるほど」と思いたくなるような感がする。

南九州旅行は、そういう日本の誕生から始まって、明治維新、さらに近代工業化の波がここから始まったという歴史をおさらいすることになった数日間だった。

それにしてもレンタバスを終始運転してくれたのは杉野学園長。杉野さんの「神わざ」的なドライブテクニックに感嘆したことをつけ加えておきたい。