2018 年 1 月 のアーカイブ

2018 年 1 月 29 日

自由が丘を心の縁(よすが)として

亀貝 一義

思えばA君が札幌自由が丘学園で過ごしていたときから20年以上たっているのです。A君は中学校時代つらい体験をしたから高校へは行かないで、これに代わる学校としてフリースクール札幌自由が丘学園を選びました。
フリースクールで3年間、私たちといっしょにA君は勉強し体育館でいきいきと体を動かし、また当時行ったJRを利用しての校外活動(JRテーリング)なども積極的に行いました。

まだ行ったことのない町までいくのだから無事帰ってくれるかな、などというスタッフの心配もなんのその実に楽しそうに、JRを乗り継いで帰ってきました。

A君は当時のクラスメートとともに学園祭などでも活発に行動し演劇などでも主役を演じるなど「自由が丘は自分のためにある」と言っているように元気に活動しました。

札幌自由が丘学園を卒業して、何年もたっているのに学園祭その他のイベントのときなど訪れてくれます。

私はこのA君が来てくれるたびに、札幌自由が丘学園がこれほど大きな心の縁(よすが)になっていることに逆に感動させられます。

ご両親はA君が今後も立派に生きていけるようにと果樹園をつくりました。今度は自分のブドウ園で収穫できたブドウを持ってきてくれました。そして先日は収穫でえた収入の一部を学園に寄付金として持ってきてくれたのです。

学校とはたくさんの卒業生のためにというより「一人ひとりの卒業生にとってここは自分のための学校なのだ」と感じ取ってくれることに心が打たれるのです。

先日A君が来てくれたことで改めて思うのでした。

2018 年 1 月 11 日

杖をたよりに・・・

亀貝一義

足の故障でなかなか元気よく歩くことができない。杖をたよりに歩くことがある。
通勤の往復のほとんどは妻の運転するクルマなのだが、やはりトレーニングが大切なのでは、と思って時どきは1キロ程度は歩くことにしている。

今は雪・氷の道があちこちにあるので、これが難敵。ヘタに杖をたよりにしていたら、滑って転びかねない。
そんな体験からいろいろ気になることがある。またいろいろな思いやりを受けて感謝の気持ちをもつこともある。
まず、自転車がこわい。これが杖を巻き込みかねないことが気になる第一。そして先の氷が残る道路をしっかり見届けて歩くことが第二。電車に乗ったりバスに乗ったりしたときに杖は邪魔になるからこの持ちかたに注意しなければならないことが第三。

自分が多少の障害をもつことを自覚したときに、一般社会は障害をもつ人にとってはあまり親切ではないと思うことのひとつは、駅がエレベーターとかエスカレターなどあることはあるのだが、これが遠い所にあることが多いこと。

杖というのはたよりになるものだ、と知るのだが、先日知人の伸縮自在の杖を見て、これは便利だと思い買い求めた。折り曲げてかばんにいれておけばいい。

いずれにしても、障害を持っていてもフツーに暮らすことができる今の世がうれしい。
昔、「やあ、ビッコが来た」などという冷やかしや軽蔑を、それほど気にすること無く口にする傾向があったことを思えば、やはり人間の社会は確実に進化しているのだ、と感慨深い。

2018 年 1 月 10 日

2018年の初

三和高校 桑名八重

2018年。最初のスタッフエッセイです。今年もよろしくお願いします。

さて、年末年始。自由が丘学園はとても長くお休みがありました。
学園祭の代休とか、なんとかで。

私の年末年始は恒例の帰省です。
今年は元旦に機上の人となりました。

この帰省。せっかく行くんだからといつも「どこ行こうか、何しようか」と考えるのですが、
年末の忙しさに気がついたら出発日。
何の予定も立てられず、予約もできずに数日を過ごして帰札します・・・。

モッタイナイ。まあ、ちびっ子連れだと行ける所も限られてしまうのですが。

今回、何とかお出かけした先。「神戸市立王子動物園」。
旭山動物園や円山動物園には年数回出かけますが、今回の目的は『パンダ』『コアラ』!!

私も人生初のパンダとコアラ。
パンダは上野動物園が話題ですが、王子動物園は至ってのどか。すごく目の前にパンダが登場。ガラスもない。

「パンダって意外と小さいな~」
なんだか、感動の無い感想。
うちのちびっ子の感想は、
「うんちでっか!!」
そこ?小さい子ってウンチネタ好きですね・・・。

2時間近く動物園をうろうろ。北海道の動物園にいないゾウにも興奮。ジャガーがとても綺麗。世界の山猫にはびっくり。
年末からのぐうたら生活の運動不足解消になるくらい歩く。

この数年。あちこちの動物園・水族館に足を運ぶようになった。
それぞれの園が愛情もって動物を飼育しているし、展示にも工夫がある。かなり楽しい。
子どもが小さいうちくらいだろうと、これからもあちこち出かけようと思い帰路についた。

次の帰省は計画を立て、さらに工場見学なんか予約したいと心に決めた帰省でした。

・・・ちなみにうちのちびっ子が一番感激したのは「かば」でした。

20180104_125540.jpgかなり大きな池と運動場に大きな出目男くんの背中。大きくてビックリ。