札幌市にFS支援拡大を求める陳情書を提出しました

NPO法人フリースクール札幌自由が丘学園理事長 亀貝一義

この7月からいろいろなかたがたと協議をしてきました。札幌市に対してフリースクールへの支援(補助)を拡大して欲しいという陳情の活動についてです。

議員さんをはじめ議会事務局の皆さんなどの智恵を借りたりしてようやく「陳情書」を札幌市議会議長宛に提出することができました。

その主な内容は次の2点です。
(1)札幌市が実施しているフリースクールへの補助制度を拡充する
(2)札幌市として、不登校の子どもをサポートするための「官民協力体制」をつくる

この基本の趣旨は、次の2点です。
第一は、札幌市に1800人に及ぶ不登校の児童生徒がいます。不登校の子どもたちを、暮らしと学びの両面からサポートする観点は、未来に生きる子どもたちの全面発達を保障する観点に通じます。
第二は、不登校は、一般に言われている個々の子どもたちの弱さに起因するのではなく、多様な育ちを望む子どもたちが、一定の「枠」を前提とする今日の学校教育をそのままの形では望まないということが根本的な問題だと考えます。不登校を余儀なくされている子どもが、「学校」という枠から自由になっているフリースクールで、生き生きと学び、成長していることから見ても、上の指摘が当たっているのではないでしょうか。
国の教育政策が昨今フリースクールを積極的に評価する方向に政策を展開していることに鑑み、札幌市が一層その先導的役割を果たしていくことを強く期待いたします。
(以下略)

これはNPO法人フリースクール札幌自由が丘学園としての提出ですが、札幌市内の多くのフリースクールが「賛同」団体として名をつらねてくれるはずですから、実際にはフリースクールの共同した要望になると思います。

今後は、9月からの議会で趣旨の説明とか議会討論などがあるとのことです。また(多分ですが)、フリースクールを代表しての趣旨説明の機会があるのでは、と事務局の人が言っていました。

フリースクールへの公的な支援のしくみを拡大することは、ただ単にフリースクールの条件の向上だけでなかく子どもの学びの条件を改善することになるし、教育の制度改革につながる意味をもっていると信じています。

(2016/8/10)

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