2009 年 9 月 のアーカイブ

2009 年 9 月 30 日

札幌自由が丘学園三和高等学校の最初の卒業式

健康上の理由で、単位取得に約半年を必要としたKIさんの卒業式を今日30日に行うことができた。札幌自由が丘学園三和高等学校の文字通り最初の卒業式だった。

卒業証書の授与、校長式辞、に続いて担任の田房さんが感動的な「卒業をたたえて」のメッセージを披露。列席した全スタッフが一言ずつお祝いの言葉、そして両親からもお祝いと学校への謝辞、最後にKさん自身の言葉があった。2年あとの後輩たちと先日修学旅行に参加した思いもこめて「この学校に転校してよかったと思います」。この言葉は何よりも価値のある一言だった。

自分の足で着実に歩む卒業生の皆さんに幸あれ、と参加したみんなが願っている。

2009 年 9 月 24 日

ブル部合宿

シルバーウィーク真っ只中の9月21日から22日にかけて、ブラスアンサンブル部の合宿が行われました。

普段とは違う環境の中、集中して練習に取り組み、また寝食をともにすることで、部員同士の仲も深まりました。

定期演奏会までちょうど2ヶ月。

この合宿を糧に、さらに良い演奏を目指して頑張る部員達の今後に乞うご期待!

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2009 年 9 月 21 日

新政権に期待

                                                 亀貝 一義 

 鳩山新内閣がスタートし、今のところ多くの国民の期待にこたえる内容を展開しているのではないかと思う。私たちは、これまで政治的な取り組みをしてきたわけではない。しかしフリースクールの社会的な地位の向上をめぐっていろいろな政党と意見交換をしてきた。また道段階の各党派の代表がわざわざ本学園を訪れてくれたこともある。これまで来訪してくれた党派は、その順番からいえば自民の原田さん、公明の佐藤さん、共産の大橋さん、民主の小林さん、などである。
また国会議員では、民主党の山井、泉の両議員が来訪されてフリースクールへの文部行政のかかわりについて質問があった。学園の15周年記念行事や開校式に小川勝也議員が参加してくれたことは周知のとおりである。だからこれからも節度ももちながらも政治へのかかわりをもつことがあると考えている。その上で、新政権の主力である民主党の政策をみることにしたい。

 民主党のマニフェストに、直接に不登校とかフリースクールなどはない。「政策各論」の第2「子育て・教育」の中で次のように指摘している。

全ての人に質の高い教育を提供する
【政策目的】
○学校の教育環境を整備し、教員の質と数を充実させる。
【具体策】
○全ての人にとって適切かつ最善な教育が保障されるよう学校教育環境を整備し、教育格差を是正する。
○教員の資質向上のため、教員免許制度を抜本的に見直す。教員の養成課程は6年制(修士)とし、養成と研修の充実を図る。
○教員が子どもと向き合う時間を確保するため、教員を増員し、教育に集中できる環境をつくる。
○公立小中学校は、保護者、地域住民、学校関係者、教育専門家等が参画する「学校理事会」が運営することにより、保護者と学校と地域の信頼関係を深める。
○現在の教育委員会制度を抜本的に見直し、教育行政全体を厳格に監視する「教育監査委員会」を設置する。
○生活相談、進路相談を行うスクールカウンセラーを全小中学校に配置する。
○国際社会の中で、多様な価値観を持つ人々と協力、協働できる、創造性豊かな人材を輩出するためのコミュニケーション教育拠点を充実する。

 以上に要する費用は約600億円としている。
 上の項目について、現実に起こっている問題について有効なのかどうかという議論も各論的に行われるべきと思う。さらに一斉学力テストや教員の免許更新の問題なども改善の余地は充分にある。

 ただ現段階でいいいたいことは、「具体策」の冒頭に書かれている「全ての人にとって適切かつ最善な教育」の保障を、その狭間にいる子どもたちの教育を実際に担ってきた者との誠実な議論にもとづいて検討して欲しい、ということである。

2009 年 9 月 18 日

「自分を語る」

                                                椎名 結実

  3年生の「課題研究」の授業のゲストとして、自分のことを話す時間をもらった。
 担任をしている生徒たちの前で改めて一社会人として己の人生を語れという要求は非常にハードだ。緊張で朝から胃が痛くなった。
 生徒たちは非常に敏感だ。「ゆうみちゃん、緊張してる~!」と、前に立った瞬間、どっと笑いが起きた(私が分かりやすいだけかもしれない)。語るのが難しいのは自分の中にある見栄と恥ずかしさのせいだ。偉そうに教壇に立って、注意したり褒めたりしている自分自身が、そんな行動に見合う内実を伴っていると言い切れるほど自信はないもの。だけど、それでもとにかく前だと思った方向に走ってきたら今の私にたどり着いた。
 進路を見据えて毎日不安で悩んで自信のない3年生たちに何が言えるかといえば、やっぱり私も毎日不安で悩んで自信がないけれどこうやって過ごしているということ。それは苦しいけれど楽しい。何故か?みんながいるからだ。
 人間が前に進み続けるには一人じゃ無理なんだと思う。私はたくさんの支えをもらっているから人前に立てる。知らず知らずに、何人もの人の人生を支えているうちのかわいい(時ににくらしい)生徒たち。真剣に話しを聞いてくれたあと、「これからやりたいことは?」と最後に質問が飛んだ。ギクリ。
やりたいことはあるがみんなには秘密だよ。いつか10年後くらいにみんなに言えるような自分になっていますように。
さあ、秋休みが明けたら学園祭だ。残り半年、悔いなく過ごせるよう頑張ろーう(^-^)/

2009 年 9 月 10 日

紙しばいの贈りもの

新藤 理

 昨年からフリースクールで始まった「読み聞かせ」の授業。たった25分の時間だったけど、そこで育つ力は、生徒たちにとってとても大きかった。読み聞かせの力はコミュニケーションの力に通じている…そう確信した私たちは、今年度のスタートにあたり、絵本コミュニティクラブのみなさんにお願いして、この読み聞かせの時間を50分に延長していただいた。  先週と今週、生徒たちは初めての経験をつんできた。北海道福祉大学校・白石保育園、その2カ所に手作りの紙しばいを3つ持ち込んで、「出前読み聞かせ」をさせていただいた。  2つの施設のどちらも生徒たちにとっては別世界のようなところだった。お兄さんお姉さんが席を並べる専門学校、ちびっ子がかけ回る保育園。教室に足を踏み入れるだけで勇気を必要とした生徒が何人もいた。どうしても教室の入り口をまたげない生徒もいた。それでも、廊下に座り、教室から漏れてくる仲間の大きな声にじっと耳をかたむけている。気にかからないはずはない。何といっても、これは自分たちの作品なのだから。  7月はじめ、紙しばいづくりの作業は、私たちスタッフの強引な(?)先導によっておもむろにスタートした。探りさぐり、まずは登場人物を考え始めた生徒たち。もちろん紙しばいづくり自体が生徒たちには初めての経験だった。そして私たちスタッフにとっても…。  絵本コミュニティクラブの方々にたくさんの助言をいただきながら、遅々として進まない状況のためにたくさんのご心配をおかけしながら、それでも最後には見事に美しい、かわいらしい紙しばいが完成した。はじめは敬遠していた一部の生徒も、最後にはみんなで色を塗ってくれた。男の子たちの作業が遅れていると知れば、先に作品を完成させていた女の子たちがここぞとばかりに強力な手助けをくれた。まぎれもなく、これはフリースクールみんなの作品だった。  専門学校と保育園のみなさんに見てもらうことを考えて作品をつくる、そのことの意味も生徒たちにとっては大きかった。どんなことも自己満足で終わらせてしまいがちな彼らが、「伝える」ということに向き合った。読み方もしかけも、まるで誰かへの贈りものを考えあぐねるように、あれこれ工夫してみた。これがコミュニケーションの力に通じている。読み聞かせの後、北海道福祉大学校の学生さんに感想を求めると、たくさんの声の中にこんな言葉があった。  「自分たちよりずっと若いみなさんが、こんなにすてきな作品をつくったことにびっくりした。自分ももっと頑張ろう、って思いました」。生徒たちには、この言葉を忘れずにいてほしい。自分たちの努力が誰かを勇気づけられる…そのことの素晴らしさがちゃんとわかる時まで。 

2009 年 9 月 7 日

「和寒日記4」 ~初参戦!全日本玉入れ選手権~

                                                       金澤拓紀

前回の和寒日記で「全日本玉入れ選手権」のことを取り上げた際は、開催日が高校2年生の修学旅行と重なっていたこともあり、エントリーするにしても来年度以降の話だろうなと思いながら書いていた。

ところが一本の電話が入ったことによって事態は急転する。

「自由が丘さんも是非ご参加を!」と玉入れ協会の事務局長さんからご連絡があったのだ。直々にお声掛けをいただいた以上、参加せずにはいられまい。

人手不足を補うために、OBやボランティアさん、揚げ句には実習生さんにまでご協力をお願いしながら、亀貝校長(チーム監督)率いる8名の勇者たちが決戦の地・和寒に降り立った。平成21年9月6日(日)のことであった。

今年の大会にエントリーしたのは72チーム。8つのブロックに分かれて競技を実施し、各ブロックの上位5チーム(タイムの良い順)が準々決勝へと進出する。

まずは準々決勝進出を目指して!と言いたいところではあったが、私たちの俄仕込み(本番前の練習は1日だけ)の実力ではちょっとハードルが高すぎるため、制限時間である3分以内にアンカーボールをカゴの中に収めることを目標として競技に臨んだ。

結果は1分48秒11の第54位。準々決勝に進出したのは1分を切るようなチームばかりで力の差は歴然としていたとはいえ、堂々たる結果であろう。自由が丘の歴史に新たな1ページが加えられた瞬間でもあった。

また、夏季スクーリングの際に3年生がお世話になった村岡さんや浜田さん・中道さんが所属している「三和スポーツ愛好会」の方々が、私たちの競技の際に応援に駆けつけてくださったのも大変嬉しかった。

「三和スポーツ愛好会」は見事決勝へと進出し、26秒52という好タイムで4位に入賞していたが、その日は14秒台というベストタイムも記録していただけに、優勝を狙いたかったのではないだろうか。それにしてもお見事である。

いつかは自由が丘も「三和スポーツ愛好会」と優勝争いを繰り広げられるようになりたいものであるが、そのためにはまずコンスタントに1分を切れるようにならないと。

校長、やはりここは一つポケットマネーで道具を購入していただきまして…(笑)

2009 年 9 月 7 日

高校修学旅行8

ついに修学旅行が終了を迎えました。空港に降り立ったみんなの顔には、いつもより逞しさが増していた気がします。

最終日は沖縄の平和学習と文化に触れる1日でした。まずはひめゆりの塔・平和資料館に行き、戦中戦後の悲惨さを目の当たりにしました。教科書だけでは学べない、現実味を帯びた体験となったようで、とても真剣に資料に目を通していました。急遽、予定時間を延長しての見学としました。正直、私はみんなある程度で外に出て行くだろうと思っていましたが、そんな予想を見事裏切ってくれました。生徒の中にしっかりと刻み込まれる場所となったようです。

その後、おきなわワールドにて玉泉洞(鍾乳洞)を見学。最後の昼食、沖縄そばをいただいてからエイサー演舞を観てきました。迫力のあるエイサーには生徒もびっくりしたようです。すごいね、かっこいいねと言いながら、バスに向かいました。

新千歳空港行きの飛行機が霧のために、最悪の場合引き返す条件つきのフライトとなるハプニングがありましたが、無事にランディング。生徒もほっとしていました。

今回の旅行では、良い意味で予想を裏切ってくれることばかりでした。まずはやってみること、理屈抜きで触れてみること。この大切さが伝わったと思います。日に日に変わっていく生徒を見ていて、とても誇らしくなりました。

明日の朝目覚めた時には一人です。それを少し寂しく思うのではないでしょうか。みんなと過ごした6日間。決して忘れないでと願いつつ、私も休みます。

ただいま、札幌!みんな風邪ひくなよ!

2009 年 9 月 6 日

高校修学旅行7

五日目が終了。みんな最後の夜を迎えています。さて、大人しく寝ているでしょうか?

今日は貸切バスで美ら海水族館に行ってきました。触ることのできる海の生き物たちに歓声をあげ、普段見ることのできない景色にまた歓声をあげ、写真をたくさんとってさらに思い出を増やしていました。

その後は昼食をフルーツらんどでいただき、4時前にはホテルへ。最後の自由時間をたっぷりと過ごしてから、夜のミーティングをしました。やっと札幌に帰れる~との声もありましたが、その表情にはこれまでの充実した日々が窺えました。

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先ほどのミーティングで生徒にも伝えましたが、今回の修学旅行は時間を守るということがしっかりとできていました。集団共同生活が長くなると、ルールを守れない人に対して苛立ちが出てきて、そこから要らぬ衝突も生まれます。それが今回は全くと言っていいほどありませんでした。時間前に全員が揃っていることもあって、逆に驚かされました。これはとても大切なことです。みんな自然にできることは素晴らしいと思います。

明日は朝から南部に行き、平和学習です。たくさん吸収して欲しいと思います。

明日の今頃には自宅にいると思うと不思議な感じがします。生徒たちが無事に帰宅するまでが修学旅行。明日の夜は安心して眠られますように・・・。

2009 年 9 月 5 日

高校修学旅行6

四日目が終了しました。午前中に島内観光をして文化や歴史に改めて触れた後に、与論島にお別れしてきました。お世話になったプリシアリゾートの支配人さんを始めスタッフの方々が、フェリーに乗り込んだ私たちを紙テープシャワーで見送ってくださいました。小さく見えなくなるまで手をふりつづけていたみなさん。そして手をふりかえす生徒。また感謝感激感動の一時でした。

数時間船上で過ごし、甲板から夕日を眺めて那覇に戻ってきました。ホテルで琉球料理を堪能した後は自由行動。少しの時間でしたが、それぞれ楽しんでいたようです。

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明日は朝から美ら海(ちゅらうみ)水族館に向かいます。最終日にかけて台風12号の影響が少し気になりますが、無事を祈りながら、みんなで楽しみたいと思います。

画像はみんなが海水浴を楽しんだプリシアリゾートのプライベートビーチです。

2009 年 9 月 4 日

高校修学旅行5

三日目が終了を迎えます。朝からダイビングチームとゆっくりチームに分かれて行動。ダイビングではニモが見られた!と喜んでいました。ゆっくりチームは寝て過ごしたり、海に入ったり、写真を撮ったりと自由に過ごしました。

午後からは百合が浜へ。これ以上ないというくらいのエメラルドグリーンの海にみんな大はしゃぎでした。泳いだり星の砂を拾ったりしました。行きと帰りにスコールに遭いましたが、それもまた一興。札幌じゃあり得ないねと言いながら、びしょ濡れになって帰ってきました。

それからまた自由行動で最後の海水浴やプール、昼寝などなど。シュノーケリングに出かけた生徒もいました。

夜ご飯は外でバーベキューをして、その後ナイトヒーリングツアーです。普段は決して見られない夜の与論島を探索しました。夜光虫も見ることができました。

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てんこ盛りの1日。10時前に床についた生徒もいます。みんな疲れきっているようです。良い夢見てね(^-^)

咲き誇るハイビスカスの花です!昨日は海水浴であまり写真がなかったので、今朝花を開かせたハイビスカスを送ります。(4日朝のメールです)