2010 年 10 月 のアーカイブ

2010 年 10 月 26 日

『感動した!』

 本間慶子

先日開催されました『SJGフェスタ2010 シャイニング・スター~輝けSJG』

 はっきり言いますが、一番輝いていたのが我が《YOUスペース一座》だといっても

過言ではないでしょう。

某首相の言葉をお借りしますが「感動した!」の一言に尽きます。

この日までの道のりは、スッタフだけが歯がゆい思い、イライラ感、どうするの?早くしなさい・・・と胃が痛くなる思いをしていました。

学園祭開催が決まり、ステージ発表・模擬店とあり参加はどうするかと問うと、すぐさま

「ステージと模擬店と両方やる」との返答。これには、はっきり言って驚きました。

ステージのコンセプトは「笑わせる」絶対自分達にしかできないという自信が、伝わってきました。自信の源は日頃からお笑い番組を熟知しているというだけでなく、フリースクール生や高校生じゃない、我々は大人なんだという気持ちの表れだったように思います。

ステージの内容は、出てくる出てくる映画やテレビの名場面集。(タッチ:101回目のプロポーズ:アルマゲドン:リングetc)

模擬店は、チョコバナナやとアイスクリーム販売。

スタッフは全部どのようにするの?と思いつつも、ここは出来るだけ、口も手も出すのを止めようと決めました。

初めのうちはあれもこれもとアイディアが、出ますが実現方法がはっきりしません。

そのうち利用者の出席が定まらない日々が続き進展しません。

最初に決まった題目が、「マトリックス」の仰け反りシーン。側転できる人はいるのか、出来ないのなら皆で廻しちゃおう。適任者は、一番軽いK・K君に決まりました。

彼の練習は1回と当日しか出席できないという条件でした。内容は、残りの人達で何とか決まりましたが、あとは何をするのか決まりません。

開催5日前くらいに「スーパーマリオ」は、子供も大人も絶対知っている。これだということで、得意分野ゲームのマリオに決定。ここからはキャラクター作り内容決定が、スムーズに進みました。リハーサル前日に出演予定者の打ち合わせ、そしてリハーサルに臨みました。思ったように進まず、理想と現実とのギャップに気が付いたのでしょう。完成したのは、発表当日の空き時間。

自分の担当そして流れの確認を念密にやっていたようです。

結果は、ご覧になった方は、御承知の通り大成功・拍手喝さい・笑いの壺を抑えることができました。出演の4名の満足した顔は誇らしげに見えました。

さあこれからが、彼らの新しい出発です。「YOUスペース一座」の旗揚げ公演も実現するかもしれません。

2010 年 10 月 19 日

学園祭を終えて

高村 さとみ

 

 以前、生徒とバンドを組むためギターを練習している、という話をブログで書いたが遂に目標としていた学園祭が終了した。

 これまでにも生徒に影響を受けて始めたものがいくつかある。カードゲームだったり、音楽を聴いてみたり、アニメを見てみたり。最近は12年ぶりにポケモンをやっている。こうやって並べてみると遊びに関するものばかりだが、これが生徒との会話のきっかけになったり、生徒が楽しみ方を教えてくれてより楽しい世界を知ることができたりと、私がこれまで知らなかったものを知ることができるのでとても楽しい。

 さて、ギターもそんな中の一つではあるが、上に挙げた例とはまたジャンルが異なってくる。まず、楽しむためにはたくさんの練習が必要だ。そして練習の成果を発表する機会がある。それもたくさんの人の前で。だが、「この日までにこの曲が弾けなければならない」という目標があるおかげで、気をぬくことなく練習に励むことができたのだと思う。それに一曲分のギターコードが弾けるようになり、さらにはバンドとして一つの曲が完成したときの感動を味わうこともできた。

 学園祭前の練習ではあまり全員での練習ができず、ひょっとしたら学園祭に参加できないかもしれないと思った時期もあった。それが何とかメンバーが揃いきちんとした形で発表ができたのだから本当に良かったと思う。本番で私はとても緊張していて、生徒の方が頼もしくさえあった。拙いながらも人前で演奏する喜びを与えてくれたのも生徒だ。これっきりのバンド活動かなと思いつつ生徒に声をかけてみたところ、来月のイベントにもバンドとして参加することができそうだ。

 私はステージの上で緊張で手が震えながらもバンドの仲間として一体となって演奏できたこと、その演奏を聴いてくれる人がいることがうれしくてたまらなかった。一緒にステージにあがった生徒たちも同じように感じていてくれたらうれしい。

 

2010 年 10 月 17 日

SJG Festa 2010

                                         亀貝 一義
昨年の学園祭はインフルエンザで延期して開催したのだが、今回は予定どおり行うことができた。昨日は「前日祭」、今日は「本祭」として開催された。
フリースクール部は主として中学生であるが、今回はこのフリースクール、高校の他に「若者たちのフリースクール『YOUスペース』」も参加した。
特に今日は模擬店(食堂やフリーマーケット)とともにステージ発表もあったのだが、これらを通して中学生から「若者」たちが打って一丸となって力を出し合い自分を表現し、友人・先輩・後輩のみんなを支えお互いを称え合った。

詳しくは分からないが、ほとんどの生徒たちが元いた学校で「消えかかって」いたはずだ。中学校や高校などから札幌自由が丘学園にたどり着く。ここに誰もが自分を活かす、認めてもらう居場所を発見する。そのとき、このような力をエネルギーを発揮することができるのだ。私を含めてあらためて感動する。誰よりも親や家族が感動し「自分の子ども」への信頼が確かなものだったと再確認した。実にいきいきと語り踊り歌い演奏した。また自分たちの役割を自発的に果たしていた。

何人もの親が自分の子どもの名を呼び励ましていた。閉祭式のときには生徒も大人も目頭を熱くした。スローガンは「シャイニング・スター--輝けSJG!」であった。

人から信頼され任され、自分の今一歩のチャレンジをしようという意気込みが保障されるとき、人はこれほど輝くのか、そんな感想をあらためてもつことができたSJG Festa2010」だった。
※ この記事は私のブログに記したものです。重複しますが…。 http://blog.goo.ne.jp/kametarou_2005

2010 年 10 月 12 日

趣味への愛情

                                                        田房 絢子

昨日、久しぶりに知人Mさんに会った。Mさんは貴重なレコードのコレクションを知人宅へ届けるそうで、私は同行させてもらった。その知人Yさんとも何度か顔を合わせたことがあったので、「あら、お久しぶり~」ということで、ちょっとだけお宅にあがらせてもらうことになった。

荷物を車庫から運び入れて、そのまま中へ。そこでちょっとした衝撃を受けた。なんとそこは、防音設備がっちりのオーディオルーム!白いグランドピアノまで置いてある。しかもレコードプレイヤー三台、巨大なスピーカーから真空管アンプなどなど。壁一面+αのレコードのコレクションも。Yさんはジャズ愛好家でレコード蒐集家だそう。その家もオーディオルームを基本に設計されたということで、なんとも驚きの連続だった。希少価値のあるレコードを見せて頂いたり、実際にレコードを流して頂いたりした。スピーカーから流れるレコードの音色は、とても柔らかく暖かかった。アナログとデジタルの違いは本当に大きい。どこか懐かしい音色を、自宅では味わえない贅沢なひとときを、心から楽しませて頂いた。

Yさんのお仕事が忙しいため、そのオーディオルームでゆっくりと時間を過ごすことは、この十年ほどなかったそうだ。しかし最近は定年間際で、比較的時間に余裕ができてきたため、趣味の時間を楽しんでいるとのこと。なんとも贅沢で優雅な空間をとてもうらやましく思った。というよりは、「愛してやまない」というものがあって、「心からゆっくりと楽しめる時間もしくは空間」を持っているということに、うらやましさを感じたのだろう。 

趣味はあってもそれを追求していくということは、時間と時には労力を必要とする。長年じっくりと心を込めて愛してきたものであるからこそ、それに費やす時間や空気は、あの音色のように柔らかく暖かいものになっていくのだろう。とてもうらやましい。私もそんな風に年をとっていきたいと思う一日だった。