寄付募集への思い(高村さとみ)

【 私の夢 】



NPO法人フリースクール札幌自由が丘学園
理事 高村さとみ


フリースクール札幌自由が丘学園に勤めて15年が経ちました。フリースクールの運営というのは難しいものだということを痛感しています。

不登校の子どもにはどんな支援が必要でしょうか。安心して過ごせる場所があって、気軽に話せる大人がいて、基礎的で楽しいと思える学習があって、同年代の仲間といろいろな経験もできるといい。料理をつくってみんなで食べること、芸術に触れて自身も表現すること、健康な心身をつくるためには体も動かさないと。宿泊学習やお祭りの運営だって大事な経験だ。そしてこれらは子どもの主体性を大切にしながら柔軟に行われなければ…。こんな理想を追ってつくりあげられてきたのがこのフリースクール札幌自由が丘学園です。

これらを実現するために必要なお金は、利用家庭の授業料だけでは足りません。今の授業料は月36,000円。経済的に苦しい家庭であれば24,000円。家庭にとっては大きな負担です。学校には生徒一人あたり月8万円の税金がかかっていますから、本来そのくらいの設定でなければ運営できないということでしょう。でも、子どもが不登校でフリースクールなら元気に通えそうだというときに、経済的なハードルで利用できないなんてことはあってはなりません。授業料と公的補助金と寄付を集めて何とか運営できる、というのがこの授業料です。ですが、想定よりも利用者が少なかった、寄付が集まらなかったなどがあるとすぐに赤字になってしまいます。こうした事情があって、これまでも多くの方の寄付に支えられながら何とか団体を維持させてきました。

私の夢は【月2万円で通えるフリースクールをつくること】です。これまでたくさんの親御さんと話してきた肌感覚で、子どもがフリースクールに行きたいとなったときに、躊躇なく「いいよ!」と言えるのはこのくらいの費用かと思っています(本当は無償で、と言いたいところですが)。今の運営に頭を悩ませているのに、夢物語だと思われるかもしれません。けれど、社会に求められているものを、今足りないものをつくることこそ市民活動です。こんな社会を実現させるために、NPO法人フリースクール札幌自由が丘学園を、そして私の夢を応援してください。ご支援よろしくお願いいたします。



寄付サイトはこちらです。
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(2024/2/13)

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