2018 年 4 月 27 日

これも国語の授業です!

「札幌自由が丘学園の授業では、学校の教科書を使いますか?」
と質問を受けることがあります。

教科書は、使うことも使わないこともあります。
どちらかといえば教科書ではなくオリジナルの教材を使うことが多いですね。

国語の時間を例にとると...

4月23日は「一行リレー作文」。
自由作文を一行だけ書いて次の人に渡し、続きを書いてもらう。これを繰り返します。
ただし、毎回自分の一つ前の行しか見られないというルール。
そのため、想像力をふくらませて(あるいは流れを裏切って)続きの一行を書かなくてはなりません。
たくさんの名作・迷作が生まれました。

4月27日の教材は、小説家・川上弘美さんの『椰子・椰子』。
この作品は、奇想天外な「嘘日記文学」です。
みんなで読み味わうと、ただ「面白い」というだけではなく、
「なぜ面白いのか」「どこがどう工夫されているか」という分析が次々に始まりました。
あっという間に「白熱教室」が出現です。

そして、次回以降はみんなにも「嘘日記」を書いてもらうよ~、と原稿用紙を配って終わると、
さっそく休み時間に勢いよく嘘日記を書き上げた生徒が
「まず1日分できた! おーい、ちょっと読むからみんな聞いてくれー」。その場で朗読が始まりました。

勉強が好きな子どもなんてなかなかいない、と思われがちです。
でも、自由が丘の生徒たちを見ていると、安心して考えを伝えられる雰囲気とほんのちょっとの工夫があれば、子どもたちはいくらでも学ぶことの楽しさを見つけてくれる気がします。

ゴールデンウィーク明けにみんなで書こうと予告した「嘘日記」、もしかするとゴールデンウィーク中に書いてくる生徒もいるかも...と、ちょっと楽しみができた連休前でした。

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写真は「一行リレー作文」の一部。

「すっきりとした味の絵の具」、気になります...。