2022 年 9 月 のアーカイブ

2022 年 9 月 27 日

宿泊学習in蘭越(3)牧野農園はおいしい農園!

宿泊学習、2日目のメインの目的地は蘭越町内の「牧野農園」です。



牧野農園は、東北から移住してきた牧野さんご夫婦が営む農園。
トマトやイチゴなど、有機栽培のおいしい野菜・果物を生産しています。
そして、牧野農園の特色は、いろいろな人が関わる場だということ。
フリースクールの小中学生たちも快く受け入れてくださいました。

まずは畑の草むしり。
手や鎌を使って、機械も使って…











いろいろ話しながらも手を止めずに作業に打ち込んでいると、ちゃんと地面がきれいになりました。


そしてその後は、なんとピザ窯でピザ作りに挑戦!
農園でピザが食べられるなんて、意外だけど実に魅力的な組み合わせです。
自分たちで伸ばした生地に、畑で採れたトマトやバジルを乗せて、
牧野さんお手製(!)のピザ窯で焼けば、あっという間にマルゲリータピザの完成!









まあそのおいしいこと。
文章を書いていてもまた食べたくなるくらいの、忘れられない味でした。
生徒たちも「今まで食べたピザの中で一番おいしい!」とテンション最高でした。
 
ピザを焼いている間も、デザートピザに使うくるみを割ったり、テーブルを設置したり、枝豆を処理したり…
みんなでやることはたくさんあります。





あれこれ動いて、外で風に吹かれながら食べるからこそ、なおさらおいしい時間でした。


最後におみやげのトマトを収穫して、牧野農園での一日は終了。







ふり返れば、貝の館・硫酸山・そして牧野農園と、今回の宿泊学習は自然の持つ魅力や難しさ、そして私たち人間の歩み方へのヒントがたくさん見つかる旅でした。
そしてもちろん、記事にしていない温泉での楽しい時間や移動中のことなど、学園のメンバー同士の心がぐっと近づく場面もたくさんありました。
 
モノではなくても、経験や記憶という財産がたくさん生徒たちに残っていてくれたら、私たちもうれしいです。
 
蘭越、またぜひ行きたい町です!




2022 年 9 月 22 日

宿泊学習in蘭越(2)ふしぎな山 「硫酸山」

宿泊学習、貝の館に続いて向かった目的地は「硫酸山」という山。
地図に載っている公式の山ではなく、蘭越在住の下島亘さん・綾子さんの私有地です。



ことの起こりは2004年。
下島さんが購入したこの山には、土が露出して植物が生えていない箇所が大きくありました。





(写真:下島亘さん)


自分の山になったら植物を植えて緑の山にしようと考えていた下島さんでしたが、
なんとその土は空気や水に触れることで硫酸を生成するという、超強酸性の土。
これでは植えても植えても植物は枯れるばかりです。
大昔の火山活動、そして近年の開発による土壌掘削がこの「硫酸山」を生み出したのでした。
 
しかし! 下島さんは簡単にあきらめません。
そもそも簡単にあきらめるわけにはいかないのです。下島さん一家の新居は硫酸山の目の前、むきだしの山は大雨で簡単に崩れてしまうのですから……。
 
そこからの奮闘については、下のリンクにある「硫酸山再生記」をぜひお読みください(無料で読めます)。
https://puboo.jp/book/81326
近隣の資源を最大限に生かし、多くの人の思いを集めてよみがえった硫酸山の話、ぜひ皆さんにも知っていただきたいです。
 



さて、そんな硫酸山に生徒たちとお邪魔したところ、さっそく下島さんお家の猫ちゃんがお出迎え。生徒たちは大喜びです。





内心「虫がいるところでは身体がすくむ生徒も少なくないかも……」と心配していたスタッフでしたが、なんのなんの。
猫ちゃんの癒しと下島さんご家族の頼もしいガイドのおかげで、すぐに安心して山と仲良くなれました。

その後は下島さんのディレクションで
・きれいな花を摘むチーム
・木の実やきのこを集めるチーム
・昆虫採集するチーム
に分かれて山内散策。

山歩きと言っても、いわゆる登山的な大変なものではなく、ゆるやかな坂をのんびりと寄り道しながら歩きました。
花もきのこも虫も(カエルやトカゲも)、たくさん見つかりましたよ!








そして最後は、これまで硫酸山に緑をもたらしてきた方々と同じように、植樹を体験しました。
掘れば掘るほど白い土。そこに豊かな黒土と苗を埋めて…。








さあ、大きくなるのは何年後かな?
いつかみんなで確かめに来たい、長くお付き合いしたい山でした。








(山の中ではお互い頭に花を飾り合ってキャッキャと喜ぶ遊びがはやっていました。みんなかわいらしいなあ)







2022 年 9 月 20 日

宿泊学習in蘭越(1)貝の館へ

札幌自由が丘学園が初めて訪れた町、蘭越。
羊蹄山のふもとの、農業が盛んな街です。



今年はこちらで宿泊学習を行いました。
1泊2日の短い旅ではありますが、1年ぶりの宿泊学習をみんなとても楽しみにしていました。



初日の目的地は2つあります。
まずは「蘭越町 貝の館」。
その名の通り、世界中の貝類が展示されていました。
また、貝以外のいろいろな水生生物、そして絶滅したアンモナイトのこともたくさん知れる場所でもあるのです。








ここでは見学のほか、アンモナイトの模型に鉛筆で色をつける体験もできました。
この色ツヤをご覧ください。本物みたいではありませんか…!





鉛筆&色鉛筆でここまでの再現ができるなんて。生徒の実力と根気にも、鉛筆のポテンシャルにもびっくりです。


マイクロプラスチックのもたらす影響など、環境問題についてもたくさんレクチャーしていただきました。生徒たちも真剣な様子で聞いていました。






宿泊学習シリーズは紹介したい話がたくさんなので、何回かに分けてお届けします。
次回は「硫酸山」なる不思議な山のお話。
植物が育たない強酸性の土壌の山を、緑によみがえらせた人に出会ってきました。


2022 年 9 月 12 日

ありがとう! フィールド実習生のみなさん

北星学園大学の皆さんのフィールド実習が終了しました。

実習中は藻岩山に登ったり、みんなでゲームをしたり、
実習生さんの授業で盛り上がったり。












「相貌心理学」なる学問を紹介してくれた授業では、
みんなで福笑い的につくりあげたキャラクターの顔を性格分析するという作業に挑戦。
 







そして地理の授業も、みんなで「札幌自由が丘観光」として日本や世界の名物・名所を紹介する時間に変身。



 


どちらも笑いの絶えない時間でした。


最終日はお別れ会。
生徒たちの進行でいろいろなゲームを楽しむハイテンションな時間でした。が、
最後のあいさつでは、実習生さんも生徒たちもつい涙が…。
 





それだけ親しくなれた、お互いが心の支えになれたという証だと思います。


11月にはこちらからみんなで大学訪問に出かけることになっています。
(その前に「大学祭に遊びに行くからね」と約束していた生徒もいました!)
実習が終わっても、きっとつながりはあるはず。
その日を楽しみに、また日常をぼちぼちがんばる私たちでした。
 





それにしても、5月は円山でハイキング、8月は藻岩山で登山。
そして来たる宿泊学習でも、蘭越町の「硫酸山」なる山に登る予定。

今年は山とご縁のある札幌自由が丘学園です…!