7月の行事あれこれ(後編)
おいしそうなパン!
人数が多いので、生地をこねてのばす作業はなかなか大変でしたが…
好きな具を乗せて焼いたら、ご覧のとおりおいしいピザになりました!
またまたにぎやかで取り組みがいのある活動が待っています。
突然ですが質問です。
ハチを飼ってはちみつを採る作業、養蜂を行う場所といえばどんなところをイメージするでしょう。
山や森の中? 花畑の近く?
実は、札幌には街の中心部で養蜂を行う方たちがいます。
それもビルの屋上で!
NPO法人サッポロ・ミツバチ・プロジェクト(通称さっぱち)は、中央区・愛生舘ビルの屋上で養蜂を行う団体です。
採れたはちみつは「さっぱち蜂蜜」としてはちみつ愛好家には知られた存在。
そんなさっぱちの活動に生徒たちと参加してきました。
ところが、学園にはなにしろ虫が苦手、ハチはとくに苦手という生徒がたくさんいます。
どうなることかと案じながら愛生舘ビルの屋上を目指しました…。
行ってみると、たしかにすごい数のミツバチが飛んでいます。
でも、思ったより羽音は静か。「これなら恐くないかも」と、次第に生徒たちが蜂になじんでいきました。
そしてミツバチが集めた蜜がたっぷりついた蜜ろう(蜜蓋)を口に含むと、みんな「おいしい~!」と笑顔に!
分離機で巣箱からはちみつを取り出す作業や、燻煙でミツバチを大人しくさせるところなど、たくさん見せていただきました。
はちみつがたっぷりついた巣箱はずっしり重い!
大学の研究への協力で、六角形ではなく四角形の巣での養蜂にもトライ中なのだそう。
ある生徒はすっかりミツバチに愛着がわき、「結婚したい」としみじみ可愛がっていました…。
おみやげに昨年採れたはちみつもたくさんいただいてしまった私たち、
学園に帰るとさっそくみんなで試食しました。
食パンともアイスクリームとも相性バツグンです!
2024年度は「今までとちょっと違うことに取り組んでみよう」と、生徒もスタッフも自分たちのやりたいことを生かしてアイデアを出しています。
その象徴のような楽しい一日でした。
さっぱちの皆様、どうもありがとうございました!!
(また会えたらいいね…)
北星学園大学から二人の大学生さんがやってきて、十日間のスクールソーシャルワーク(SSW)実習を行いました。
SSWとは、学校生活の中で悩みや困難を抱える子どもたちを支援すること。
学校以外のいろいろな関係機関と結びついて、多角的な支援体制をつくることが特徴です。
なかなかハードワークになりそうな内容ですが…
今回やってきた二人はとても元気!
生徒たちと一緒に学んだり、体を動かしたり
たっぷり遊んだり
ギターにも挑戦!
一緒に作ったり食べたりもしました。
(そして二人ともゲームが強い…。おもに男子たちが、日々勝負を挑んでは返り討ちにあっていました)
生徒たちが帰った後は、私たちスタッフともじっくり話し合いながら、学園の活動や支援のしかたについてたくさん考えていきました。
短い期間の中でも生徒たちのことを精いっぱい考えていただいて、私たちにとっても発見の多い時間でした。
北海道や札幌市では、現段階ではスクールソーシャルワーカーは非常勤での募集のみ。
大学でSSWについて学んでも、実際にワーカーを生業としていくのは難しいのが現状です。
でも本当は、お二人のようなエネルギーある方たちがワーカーとして子どもたちを支援してくれたらどんなに素晴らしいか、とも切実に思います。
制度改善がもう少し進んでいくといいなあ…
あっという間の10日間を懐かしみつつ、毎年そんなことを思うのでした。
世の中には珍しい博物館があるものです。
この日みんなで足を運んだのは、西区山の手にある「地図と鉱石の山の手博物館」。
読んで字のごとく、です。館内は古地図や珍しい鉱石・岩石であふれていました!
こちらは江戸時代に描かれた日本地図です。
本州以南はかなりの再現度ですが、北海道の形は…?
こちらは鉱石の数々。美しいです。
館内には鉱石入りのガチャガチャもあり、これが生徒たちに大人気!
みんなで列を作って回していました。
そして、最後はみんなが持ち込んだお気に入りの石を館長さんに鑑定していただきました!
「これは黒曜石だね、こっちは花崗岩。あの辺には日高山脈があって…」
道内のあちこちで拾った名もない石と思われるものも、館長さんに聞けばちゃんとそのいわれがわかるのです。これはすごい!
地図や鉱石についての知識はもちろんのこと、自分の興味を究めることの素晴らしさも学べた気がします。
帰りは発寒川河畔公園でたっぷり遊んで、楽しい一日でした。
伏古レディースクリニックの助産師さんに命をテーマとした授業をしていただきました。
赤ちゃんが生まれるしくみ、どんな様子で生まれてくるのかなどを映像を交えながら臨場感たっぷりにお話してくださいました。繰り返し言われていたのが、奇跡的な確率で私たちが生まれてきているということ。生まれてきたこと、今生きていることは特別であり、誰もが大切な存在であるということを生徒たちに伝えていて、生徒たちにとって心に響くものがあったのではないかと思います。
どうもありがとうございました!!