2024 年 8 月 1 日

7月の行事あれこれ(後編)

前回の記事に続いて7月の行事紹介(後編)です。ぜひご覧ください!



<7.24 演劇「西線11条のアリア」鑑賞@ジョブキタ北八劇場>
 
学園から歩いて3分のところに新しい劇場ができました。「ジョブキタ北八劇場」です。
ぜひ生徒たちを連れて行きたいなと考えていたところ、市内あちこちで札幌演劇の名作がたくさん上演される一大演劇イベント「札幌演劇シーズン」が始まりました。
札幌演劇シーズンの特色は、中高生の特別招待枠があること。
このご招待を受けて、北八劇場で上演される「西線11条のアリア」をみんなで観てきました。



演じる劇団「札幌座」は、札幌演劇を長年にわたって牽引している斎藤歩さんが芸術監督を務めています。
札幌を代表する劇団の作品とあって、もしかするとハードルが高いかも…という心配もあったのですが、
作品はまったく年齢を問わず幅広く楽しめるものでした。
 
市電の電停・西線11条に集まった人たちの、奇妙だけど温かい会話劇。
ネタバレにならないよう詳細は控えますが、「普通に生きること・普通に死ぬこと」を優しく肯定してくれるような、心にしみる作品でした。
そして笑いどころもたくさん!
生徒たちにも、そして同じ回を観に来ていたという保護者の方にも、「楽しくて深い」味わいが強く残ったようでした。
(ある保護者の方は、その場で違う回のチケットも予約したのだとか…!)


 
札幌座の皆さん、札幌演劇シーズン実行委員会の皆さん、ありがとうございました!
 
 

<7.25 ミニ運動会@北ガスアリーナ札幌46>
 
演劇鑑賞の次の日はミニ運動会!
いやはや、7月の行事の頻度はなかなかすごいものがありました。
もっとも、このミニ運動会は当初から予定されていたものではなく、通常の体育の時に「ちょっと運動会っぽい競技もやってみようか」と行われたもの。
パン食い競走に借り物競走、おなじみの種目をみんなで楽しんでみるという時間です。
 


走って行った先には…





おいしそうなパン!
アンパン・ジャムパン・カレーパンといろいろな種類があるので早い者勝ちです。
借り物競走も、物ではなくて「後ろ向きに走れ」などの指示が書いてあるカードもあって、みんなでワーワー言いながら走りました。
 
がっちりスポーツするよりも、遊びを交えて体育するのが今年の生徒たちの雰囲気です。
二学期も楽しく身体を動かせたらいいな~。
 

 
<7.27 かんたんおいしい料理会>
 
26日に終業式を迎えて夏休みに入りましたが、その翌日もみんなで集まって料理会を開きました!
「学園開放デー」の一環で、外部の方や卒業生なども大歓迎という一日です。
 
「かんたん」とは言っても、生地を練ってピザを作る、なかなかの本格工程です。
ほかにもチョコバナナ・白玉・カルピス(手作り)と、みんなの好きなデザートがいろいろ。





人数が多いので、生地をこねてのばす作業はなかなか大変でしたが…








好きな具を乗せて焼いたら、ご覧のとおりおいしいピザになりました!
 
午後は大人数での人狼ゲームを楽しんで、にぎやかな夏休み初日が過ぎていきました。


 
生徒たちの活躍はもちろんのこと、
ご家族のみなさんや学園に興味のある方々も一緒に楽しんでいただけたこと、
そして卒業生たちの元気な姿がとても嬉しかったです!



 
 
ふうー、前編と合わせて見ると、目が回るほどボリューム満点の7月でしたね。

二学期からは15人もの実習生さんが来たり、函館での修学旅行があったり、
またまたにぎやかで取り組みがいのある活動が待っています。
また元気でみんなに会えますように!

2024 年 7 月 31 日

7月の行事あれこれ(前編)

先週でフリースクールの一学期が終わりました。

7月はとにかく行事がめじろ押しで、ワーッと一気に駆け抜けていった気分でした。
 
まとめてしまいますが、前後半に分けてたくさんご紹介します!
 
 

<7.10 さくらんぼ狩り@八紘学園>


 
暑い中、バス停から30分かけて歩いてたどり着いた八紘学園果樹園。
「もうさくらんぼはほとんど残っていなくて…」とのことだったのですが、



探せばあります! 美しくおいしいさくらんぼ。
 
残り少ない実を探すのも、宝探しの気分で楽しかったです。
 
そして、さくらんぼがあまりないとのことで、特別にハスカップ・ブルーベリー・ラズベリーも食べさせていただきました。


 
これがまた野性味あふれるおいしさ。貴重な味覚体験でした。
 
「果物狩りがしたい」という生徒のリクエストに応えて実施したこのさくらんぼ狩り、
本当は6月に実施する予定でしたが、なかなか行ける果樹園が見つからず7月実施となりました。
期間ギリギリでも快く迎えてくださった八紘学園の皆さん、ありがとうございました!
(ちなみに、もしあと一日遅かったら今シーズンのさくらんぼは終了していたそうです……。危なかった~)
 
 

<7.15 ヨット体験@銭函海岸>
 
毎年恒例の海の日のヨット体験です。
急きょ実施が決まったため、参加人数は少なかったのですが、
三和高校の1年生たちと一緒に心地よい海の時間を過ごしてきました!


 


札幌セーリング協会の皆さんに乗せていただいたヨットは、「ディンギー」と呼ばれるエンジンのないものです。
風力によって進むので、風の強さに左右されるのですが…
風が上がってきた時の心地よさは最高です!
(でも、風が止んでしまい、モーター付きのレスキュー艇に引っ張ってもらうのもそれはそれで楽しいものです)
 
(そして勢いにまかせて海に飛び込んじゃうのも、やっぱり楽しいものです)



最後はみんなで海岸のゴミを拾って、楽しく海に別れを告げました。
また来年もきれいな海に会えますように。
札幌セーリング協会の皆さん、ありがとうございました!
 
 

<7.19 ていねプールで遊ぼう>
 
こちらは意外と初めてのお出かけ先です。
以前から「プールに行きたい」という声は多く、せっかくだから広くて遊べるところへ行こう!と「ていねプール」にやって来ました。
イェーイ!やっと来られたー!のジャンプです。

 
 

流れるプールや波のプールで遊んだ後は、



ウォータースライダーで大盛り上がり!
 

高いところは苦手だという生徒も、友人たちに励まされながら挑戦しました。
最後には一番高いところから滑ってくることもできて、とても誇らしそう。
壁を超えるチャンスって、いろんなところにあるものですね。
 
ただ、この日は前日までの猛暑が一気におさまり、屋外で水に濡れるとむしろ寒い!
温か~いシャワーで何度も身体をあたためながらのプール遊びでした。
 
場の性質ゆえ、写真はあまりありませんが…


 
こちらはボランティアスタッフのSさん。なかなか激しく着水していました(笑)
 
 
(7月の行事紹介はこれでもまだ半分! 後半もお楽しみに…)

2024 年 6 月 25 日

ビルの屋上でミツバチに出会いました!

突然ですが質問です。
ハチを飼ってはちみつを採る作業、養蜂を行う場所といえばどんなところをイメージするでしょう。
山や森の中? 花畑の近く?
実は、札幌には街の中心部で養蜂を行う方たちがいます。
それもビルの屋上で!

NPO法人サッポロ・ミツバチ・プロジェクト(通称さっぱち)は、中央区・愛生舘ビルの屋上で養蜂を行う団体です。
採れたはちみつは「さっぱち蜂蜜」としてはちみつ愛好家には知られた存在。


そんなさっぱちの活動に生徒たちと参加してきました。
ところが、学園にはなにしろ虫が苦手、ハチはとくに苦手という生徒がたくさんいます。
どうなることかと案じながら愛生舘ビルの屋上を目指しました…。


行ってみると、たしかにすごい数のミツバチが飛んでいます。
でも、思ったより羽音は静か。「これなら恐くないかも」と、次第に生徒たちが蜂になじんでいきました。
そしてミツバチが集めた蜜がたっぷりついた蜜ろう(蜜蓋)を口に含むと、みんな「おいしい~!」と笑顔に!


分離機で巣箱からはちみつを取り出す作業や、燻煙でミツバチを大人しくさせるところなど、たくさん見せていただきました。




はちみつがたっぷりついた巣箱はずっしり重い!


大学の研究への協力で、六角形ではなく四角形の巣での養蜂にもトライ中なのだそう。


ある生徒はすっかりミツバチに愛着がわき、「結婚したい」としみじみ可愛がっていました…。

おみやげに昨年採れたはちみつもたくさんいただいてしまった私たち、
学園に帰るとさっそくみんなで試食しました。
食パンともアイスクリームとも相性バツグンです!


2024年度は「今までとちょっと違うことに取り組んでみよう」と、生徒もスタッフも自分たちのやりたいことを生かしてアイデアを出しています。
その象徴のような楽しい一日でした。
さっぱちの皆様、どうもありがとうございました!!


(また会えたらいいね…)

2024 年 6 月 25 日

スクールソーシャルワーク実習がありました

北星学園大学から二人の大学生さんがやってきて、十日間のスクールソーシャルワーク(SSW)実習を行いました。
SSWとは、学校生活の中で悩みや困難を抱える子どもたちを支援すること。
学校以外のいろいろな関係機関と結びついて、多角的な支援体制をつくることが特徴です。

なかなかハードワークになりそうな内容ですが…
今回やってきた二人はとても元気!
生徒たちと一緒に学んだり、体を動かしたり


たっぷり遊んだり




ギターにも挑戦!


一緒に作ったり食べたりもしました。



(そして二人ともゲームが強い…。おもに男子たちが、日々勝負を挑んでは返り討ちにあっていました)

生徒たちが帰った後は、私たちスタッフともじっくり話し合いながら、学園の活動や支援のしかたについてたくさん考えていきました。
短い期間の中でも生徒たちのことを精いっぱい考えていただいて、私たちにとっても発見の多い時間でした。

北海道や札幌市では、現段階ではスクールソーシャルワーカーは非常勤での募集のみ。
大学でSSWについて学んでも、実際にワーカーを生業としていくのは難しいのが現状です。
でも本当は、お二人のようなエネルギーある方たちがワーカーとして子どもたちを支援してくれたらどんなに素晴らしいか、とも切実に思います。
制度改善がもう少し進んでいくといいなあ…


あっという間の10日間を懐かしみつつ、毎年そんなことを思うのでした。

2024 年 6 月 13 日

地図と鉱石の山の手博物館

世の中には珍しい博物館があるものです。
この日みんなで足を運んだのは、西区山の手にある「地図と鉱石の山の手博物館」。


読んで字のごとく、です。館内は古地図や珍しい鉱石・岩石であふれていました!

 



こちらは江戸時代に描かれた日本地図です。
本州以南はかなりの再現度ですが、北海道の形は…?






こちらは鉱石の数々。美しいです。
館内には鉱石入りのガチャガチャもあり、これが生徒たちに大人気!
みんなで列を作って回していました。


そして、最後はみんなが持ち込んだお気に入りの石を館長さんに鑑定していただきました!
「これは黒曜石だね、こっちは花崗岩。あの辺には日高山脈があって…」
道内のあちこちで拾った名もない石と思われるものも、館長さんに聞けばちゃんとそのいわれがわかるのです。これはすごい!
地図や鉱石についての知識はもちろんのこと、自分の興味を究めることの素晴らしさも学べた気がします。


帰りは発寒川河畔公園でたっぷり遊んで、楽しい一日でした。

2024 年 6 月 3 日

美術科講師・小林知世さんの個展へ

みなさんは白い絵の具で絵を描いたことがありますか?
もちろん、完全な白一色だけで描くことは難しいと思いますが、少しずつ他の色も混ぜながら、基本はあくまで白。
フリースクールの美術科講師・小林知世さんは、そんな絵をたくさん描いているアーティストです。






小林知世さんの個展「桜桃の味」が開かれ、生徒たちと鑑賞してきました。
ご覧のとおり、白を基調とした作品がギャラリー内にぎっしり。
しかも今回は、知世さん自ら作成してくれた鑑賞用シートを手に、
「どんなものが見えた?」「どんな感じがした?」など自由に考えながら観ることができました。




シートには作品を模写できるスペースもありました。
写しながらじっくり絵を観ると、また見え方が違ってくるものですね。







制作の背景や込められた思いもたくさん聞かせていただいて、
作品の捉え方はさらに立体的になったように感じます。
不思議な造形や何気ない描線のひとつひとつにも、しっかり意図や感情が込められているものなのですね。
 
さらに会場であるギャラリー門馬のお庭で探検(?)したり、
入口のドアを使ってかっこいい(???)写真を撮ってみたり…








作品とギャラリーを満喫した一日。
これからも知世さんに美術を教えてもらえることがますます嬉しくなりました!

2024 年 5 月 22 日

近所でお花見

学園近所の新生公園でお花見をしてきました。
GWを過ぎても八重桜なら十分楽しめるというのが北海道のいいところですね。





お弁当を持っていって、のんびりと過ごすはずでしたが…



突然始まった鬼ごっこが想定外の白熱ぶり!
遊具があるから、なおさら体力が削られるのです(笑)



疲れた体を引きずりながらも、見上げると鮮やかな桜の色が目に飛び込んできます。



うららかで笑顔がいっぱいの、楽しい一日でした。


 
そして公園には名探偵コナンと蘭が出現…?




映画の公開にあわせて、いまちょっとしたブームなのです。



2024 年 5 月 8 日

2024年度 はじまっています

新年度が始まって一か月が過ぎてしまいましたが…
例年どおり、4月から楽しく活動しています!


公園で遊んだり




たこ焼きを焼いたり







「映え」を意識してフルーツサンドをつくったり…








通常教科の授業も行っていますが、スタートはゆるやかにしています。

さあ、どんな一年になるでしょう。
最後まで楽しく仲良くやっていけますように!

2024 年 3 月 19 日

新しい旅立ちを祝う集い





私たちの学園の卒業式にあたる「新しい旅立ちを祝う集い」を行いました。
今年の卒業生は7名。みんな「さみしいよ~」「もう一年いたいよー」と言いながら旅立っていきました。卒業生と在校生が居心地の良い場をつくってきたからこそ、こうした言葉も出てくるのだと思います。
今日は在校生だけ登校し大掃除をしました。卒業生のいない教室はだいぶ静かに感じます。これから本学園にやってくる新しい仲間のために、在校生たちとまた楽しくあたたかい場をつくっていきたいです。

2024 年 3 月 6 日

いのちの授業



伏古レディースクリニックの助産師さんに命をテーマとした授業をしていただきました。

赤ちゃんが生まれるしくみ、どんな様子で生まれてくるのかなどを映像を交えながら臨場感たっぷりにお話してくださいました。繰り返し言われていたのが、奇跡的な確率で私たちが生まれてきているということ。生まれてきたこと、今生きていることは特別であり、誰もが大切な存在であるということを生徒たちに伝えていて、生徒たちにとって心に響くものがあったのではないかと思います。

どうもありがとうございました!!