NPOの本分
高村さとみ
最近、札幌自由が丘学園の活動をどうすればわかりやすく伝えられるのかを考えている。
昨年クラウドファンディングを行ってみて、またNPOも自己評価・相互評価をしてより透明性のある運営をすべしという流れもあって、やはりNPOの本分は市民に応援されるものであるべきだとつくづく感じた。
市民に応援されるNPOであるためには、自分たちの活動がどう社会課題の解決に役立っているのかをわかりやすく示さなければならない。
そんなことを思って、世界のオルタナティブスクールについて書かれた本を読んだ。
サマーヒルスクール、フレネ教育、クロンララスクール、シュタイナースクール。東京シューレについても書かれていた。
共通するのは「子どもの主体的な学び」。しかし、これには2つのタイプがある。
一つは子どもが主体的に学ぶような仕掛けを意図的に行うタイプ。
もう一つは子どもが自分から学びたくなるまで待つというタイプ。
フリースクールは後者のタイプといえる。活動への参加は任意としていることが多い。
フリースクール的に言うと、安心できる環境で充分に休むことで、子どもはエネルギーを充電し自然と学びたいと思うようになる。(この場合の"学び"は生活や趣味に関するものも含んでいる。)
確かに、子どもがイベントを発案・企画・実行した。なんて話をよく聞く。
先の話に戻ると、市民に応援されるNPOとなるために、フリースクールはこの「自然に学びたいと思うようになる」の部分をもっと一般化しないといけないと思うのだ。
札幌自由が丘学園でいえば、よく見学の方に言われる「こんなに元気なのにどうしてフリースクールには通えて、学校には通えないの?」がそれである。
子どもが学びたくなるまで待つからといって、大人側が何もしていないとは思えない。普段の会話や過ごす環境や関わる人など、無意識に行っている仕掛けがあるのではないか。
私たちも「なぜ元気になるか?」の答えを明確に持っているわけではない。
札幌自由が丘学園はよくわからないけど良いことをやっているところ、で終わってしまって、まだ応援されるNPOにまで至っていないと感じる。
また、教員の研究会でフリースクールの話をすると「フリースクールだからできること」で終わってしまうことが多いが、具体的な言葉にすれば「この部分なら学校にも取り入れられる」ということだってあるかもしれない。
今年こそは「札幌自由が丘学園はこうやってああやっているから、子どもが元気になるんです!ババーン!」と打ち出せるようにしたい。
カテゴリー: スタッフエッセイ
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