2009 年 4 月 30 日

せわしい毎日

                                                                                          杉野建史

昨年度末以降、我が三和高校(当時はまだ高等部)は非常にせわしい毎日を送ってきた。年度替わりはいつでも忙しいのだが、今期はこれまでと違っていた。
自前の学校をつくり、いろいろなことを管理することはやはり大変なことだった。昨年7月以来、年度末や年度初めの忙しさを想定し、計画的にできることから仕事を進めてきたのだが、仕事は想定外の方が多く関係者の方々に教えて頂きながら何とか落ち着くところまで辿り着いた。当たり前のことではあるが、何から何まで自分達でやらねばならない。関係諸団体との連絡、登録、契約、等々…、山のような仕事量と、複雑な仕事内容。自分達の手作りこその苦労。開校準備室の金澤共々、私にとっても非常に勉強になった。

早く「日常」に戻りたかった。授業をしたり、生徒と話をしたり、放課後のゆったりとした時間を生徒と共に過ごしたり。日常でも忙しいことにかわりはないのだが、日常の忙しさは自分の“リズム”と同調させやすい。
札幌を含む北海道は先日、春先の吹雪に見舞われたが週の半ばから暖かな日射しと共に気温も上がり、過ごしやすく気持ちの良い季節になってきた。火曜日に仕事で大通り近辺を歩いていると、路地に立っている桜の花が七分咲きになっていて、しばし見とれた。花より団子の私であるが綺麗に咲く花に目を奪われた。満開の桜より七分咲きくらいが最も趣があると思う。せわしかった毎日、焦る心を一瞬にして和らげてくれた。

毎日毎日の仕事をゆっくりと、でも急いで焦ることなくこなしていこうと思う。