2021 年 7 月 15 日

授業料減額制度への思い(新藤理)

※7月14日(水)から8月25日(水)まで、授業料の減額を目的としたクラウドファンディングを行っています。
 下記アドレスからクラウドファンディングの趣旨をご覧いただけます。

 https://camp-fire.jp/projects/view/421065




授業料減額制度への思い


フリースクール札幌自由が丘学園
理事 新藤 理



授業料減額制度を始めるまでは、問い合わせの際に授業料の金額について伝えるとその時点で利用を諦める方が数多くいました。非常に大きな意味のある取り組みだと私たちは考えています。しかし、そんな減額制度も、かつてやむを得ず中止したことがありました。特定の財源がない中で授業料を減額したことで、ただでさえひっ迫していた学園の収入状況がますます苦しくなってしまったためです。


減額を受けていた各家庭にこの制度を中止せざるを得なくなったことを伝えると、なんとどの家庭も残らず

「せっかく子どもが居場所を見つけて元気になってくれているのだから、授業料が上がっても何とか頑張って、できるだけ学園には通わせ続けます」と言ってくださいました。

そして「だから、どうか学園をつぶさないでくださいね」と言ってくれた方も。

自分たちの力不足を痛感しつつ、やっぱりこのままではいけない、という思いで一杯でした。

クラウドファンディングで広く皆様に寄付を求める理由は、学園を利用できる生徒を増やすため、というだけではありません。経済的には苦しくても、子どもたちが喜びと手ごたえを感じて日々を送れるなら、どうにかしてその道をつなげたいという保護者の方々の声があるからこそです。現状の授業料設定は、そうした家庭に資するために私たちができるギリギリのラインです。みなさんのお気持ちを寄せていただくことで、子どもたちも保護者も、より安心してフリースクールでの生活を続けることができるようになります。

毎日笑ったり泣いたりしながらエネルギーを放ち、学園に初めて足を踏み入れた時とはまるで違う子どもたちの姿と、家庭の経済状況の厳しさという現実の間には、胸が苦しくなるほどのギャップがあります。

そのギャップを少しでも埋めるためのお力添えを、どうかぜひよろしくお願いします。