そろそろ新しい時代に入る
小田将弘
休日家にいる時に電源のブレーカーが落ちたりすると、突然静寂に包まれる。色々な電子機器から出る騒音が、すべて消えるとこんなに静かなのかと驚く。こういう静寂は非常に落ち着くし個人的に好きだ。
コンピューター、デジタルテレビ、ハードディスクレコーダー、音楽プレーヤー、楽器など、あらゆるものが、この10年ぐらいの間に急速に進化し、使い勝手は格段に良くなったが、かわりに様々なノイズを出すようになった。
そういったものに囲まれた生活をしていると、突然それらが一斉に停止した時の静寂が、非常に気持ち良く感じられ、昔はこんな風に静かだったんだよなと懐かしく思ったりもする。
ノイズだけではない。部屋は機器の発熱で暑くなり乾燥もする。デジタルメディアはアナログに比べてにじみや質感にも乏しい。また機器が起動するまで時間がかかるものも多い。
そういった点から、個人的にここ5年くらい最新の電子機器を使わずに生活できないかと試行錯誤していた。
しかし電子機器によって何かを失った代わりに、得ているものもある。
インターネットなどによる早い情報や、アナログの頃と比べて飛躍的に良い画質のテレビ、簡単に予約録画ができること、レコードやCD数百枚分の音楽を常にポケットに入れて持ち歩けること、格段に安い値段でコンパクトな録音機材を所有できることなど。
失ったものやデメリットにフォーカスすると、どんどん未来へ向かっていく時代がつまらなくなって、鬱々とした都市生活を送るか、田舎で隠遁生活を送らざるを得なくなってくる。
代わりに様々なメリットに目を向け、古い時代のものの良さを忘れずに、新しいものを摂取していくと、多少楽しく暮らせるのではないかと思うようになってきた。
新しいことを知ること、やったことのないこと未知の領域に踏み込むことは、基本的に楽しいことだ。
過去を振り返るレトロスペクティブな視点というのは、90年代頃から盛んになっていたと思う。
古いものが良いっていうのはある程度わかった。それを踏まえたうえで、2010年代に突入というところで、そろそろ今年あたりから私も新しい時代に入っていこうかと思っている。
とりあえず1〜2月のミッションは「Twitterの使い方をマスター」すること。他多数。
カテゴリー: スタッフエッセイ
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