「もの忘れ…」
札幌自由が丘学園三和高等学校 副校長 杉野建史
今に始まったわけではないが、「もの忘れがひどいです!」と職員に言われることがある。心当たりがあるので何も言い返せない。
小さな頃から落ちつきがない。と、人からよく言われる。自分にとって楽しい情報が入ると、目の前のことに集中できず頭の中は楽しいことでいっぱいになる。小学校時代の通知票には「人の話は最後までしっかり聞きましょう」と書かれないことはなかった。「ちょろすけ」の代表格で小学校の6年間を過ごした。記憶は定かでないが、保育園時代もそれとは比べものにならないほどの「ちょろすけ」だったに違いない。しかし、その私を多くの先生が受け止めてくださった。そのことに今、心から感謝している。
現在は以前から比べると格段の落ちつきがあると思っている。だが、職員を見ていて「やっぱり自分は少し落ちつきがないのでは…」と思うことが少々ある。落ちつきの無さがもの忘れに連動しているのではないかと…。
昔と違うのは、人の話を聞いているときは落ち着いている点である。メモをとりながら聞く。まず手帳に記入し、次に机の前にあるボードにメモした付箋を貼る。それでも心配なときはパソコンモニターの縁に再度付箋を貼る。ここまですると忘れ物はさすがに少なくなる。しかし、職員と何気なく話したことはかなりの確率で、頭の中のデータが消去されている。困ったものだ。
分析してみると次のような事が私の中で起こっている(のではないだろうか)。
・人と話をしながら脳のどこかで違うことを考えている。
・次の事を考えるのが好きなので、今の事に余り興味がない。
・次の事を考えるとそのまた次の事を考えてしまっている。
・結局、脳の落ちつきがない。
居直るつもりはないが、自分の「脳の癖」をこの頃はっきりと自覚し始めた。この年齢で…と思われる方が多いのでしょうか…。
自分の脳を休めることが少ない。「真面目な性格でいつでも考え込んでいる」と言うことではない。次々となんだか考えてしまっているという状態である。だから、自分の脳容量を超えてしまうことがあり、新しい情報が定着しない。結果、「もの忘れがひどいです!」と怒られる。反省しきりである。
カテゴリー: スタッフエッセイ
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