2013 年 12 月 19 日
「趣味はカメラと写真」
亀貝 一 義
「趣味はカメラと写真」などとかつて言っていた。
以前勤めていた高校では写真部の顧問などもしていて、部員の生徒たちと夏休みに撮影旅行に行ったりもしたことがある。生徒たちが高文連の写真展に入選していっしょに喜んだこともあった。
暗室の小さい赤色灯のもとで浮かび上がる映像に心を躍らせたりした記憶が今は遠い。最近はパソコン処理なのでそういう手工業の楽しさはないが…。
しかしここ数年、あまり「趣味は写真」などというような気持ちが後退していた。必要な時にカメラを手にする程度だったのだが、今年の秋に何度か「紅葉」を見る機会があった。
あらためて秋の、自然の美に触れ大いなる感動を味わった。この美をカメラで写し撮ろうと思ったのが「趣味はカメラと写真」の復活のきっかけだった。
紅葉は、一つひとつの場所、一本一本の木、空の色合い、周りの状況によって実に多彩で、多様で、感じる「温度差」もまた異なる。これらの気持ちも含めて一枚の写真に写し撮ることは多分不可能だろう。色が最も映えるのは秋ではないだろうか。
「錦(にしき)織なす長堤に 暮るればのぼるおぼろ月 げに一刻も千金の 眺めを何に喩うべき」
これは「花」・春の歌の一連であるが、紅葉の美を詠う歌詞にも当てはまるだろう。錦織なす山々、そして水に映るこの天然の錦織を写真に写し撮りたいというのが「趣味は…」のきっかけだったのだが、これからは冬、冬の空を飛ぶタンチョウの美しさもまた「眺めを何に喩うべき」の感嘆である。ただこれは紅葉の多様さ多彩さを写すよりも容易ではないか、と自分では思っているのだが。
年末、数年ぶりに鶴居村に行く。
カテゴリー: スタッフエッセイ
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