2016 年 8 月 16 日
「お盆」という伝統行事
「お盆」という伝統行事
亀 貝 一 義
昔からお盆行事がある。この基本になっているのはお寺参りとお墓参りだ。私のウチには墓はない。しかし半世紀以上つきあっているお寺がある。先祖伝来、わが家は「浄土真宗」の信徒。これもお西(おにし・西本願寺系)とお東(おひがし・東本願寺系)の二つがあるのだが、今のお寺(これをその昔「檀家寺」と言った)はお西みたいだ。こまかいことはどうでもいいと思っている。
今年も子どもや孫たちもいっしょにお寺参りをした。妻の方のお寺もあるから、このふたつに仁義をつくそうとするから大体一日かかる。それでも、お寺の仏壇をきれいにして花をかざり、心ばかりのお供えをして合掌するとなんとなく亡き先祖(さし当たりは私の父と母)に対してご無沙汰を謝り、これからも一家の無事を天から見守っていてくれるのではという気持ちになってほっとする。
お盆はそういういわば宗教的な意味をもつ行事の他に、日頃つきあう機会がない親戚と一年ぶりに会って、お互いの無事を祝いこれからの一年を約束する行事でもある。
このような機会をつくってくれたお盆という行事にささやかな感謝をする。また、一年ぶりに会った坊さんにお経をあげてもらうのだが、あいかわらずお経の意味が分からない。お寺としては一番忙しい時だから、短いお経だ。それでもお布施を5,000円包む。駐車場が満タン。
記念写真を撮って「じゃまた一年後」、といって別れる。そういう出会いと元気を確認しあうことのできるお盆が今年も終わった。一年後のこの機会にも誰ひとり欠けることのないことを心の中で祈りつつ。
カテゴリー: スタッフエッセイ
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