2012 年 8 月 19 日
私の節目
亀貝一義
前回のエッセイで安齊さんが「節目」をテーマとして書いている。安齊さんに続いて「私の節目」を記してみたい。 私は大学を終えてからすぐ(1960年)札幌市内の私立高校の教員になった。それから30年経った1990年にこの高校を退職し、今の札幌自由が丘学園に通じる仕事を始めた。教員生活の一つの重要な節目だったと振り返ることができる。今日にいたるまで50年余の教育にかかわる仕事をしていることになる。早いもの、長い時間だったという感じがひとしおである。この「退職」は、それまでの教育に関する仕事というか自分の役割の今一歩の挑戦を心がけることだった。「今ある学校とは違う学校をつくりたい」という気持ちが80年代最後の4年間にどんどん大きくなってきた。幻想に終わったが一定のサポーターたる人も出てきた。そういうこともあってそれまでの高校をやめて今につながる仕事を始めた。
不登校の子どもたちとの関わりが、高校退職後ただちに求められた。「新しい学校をつくるなどといったユメみたいなことを言って…」とあきれられたり、笑われたりしたのだが、ひとたび始めたらアトには引けない状況になった。フリースクールのスタートから15年目の2009年の三和高校のスタートと、節目をつくり出すことができてきた。
節目というのは、「後退」の節目もあるが、「前進」の節目の方がうれしい(当たり前!)。次のわが人生の「節目」は何だろう。それをボチボチ考えながら当面は来年の「フリースクール札幌自由が丘学園」開校20周年と「札幌自由が丘学園三和高等学校」開校5周年をどう学園の総合的な発展の節目にするか、が最大のテーマである。
カテゴリー: スタッフエッセイ
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