つながるということ。
高村さとみ
札幌自由が丘学園は「北海道フリースクール等ネットワーク」「フリースクール全国ネットワーク」という団体に加盟している。そのネットワークの仕事をしていて思う話。フリースクールが(フリースクールにかぎらず?)ネットワークを組むというのはとても大事で、それぞれのフリースクールの活動内容が違うことを活かし、相談に来た生徒保護者のニーズが違ったので他のフリースクールを紹介したというケースはいくつもある。また、公的助成を求める活動を行うときに1つのフリースクールが声をあげるよりも、利害の一致する多数の団体がまとまって動いた方が説得力がある。それもフリースクールだけではなく、親の会・当事者など様々な立場がいるとなお良い。
様々な生徒を受け入れるフリースクールとしては、医療・福祉・教育など複数の分野とつながりたいと思う。必要に応じて連携をとることはあるが、目先の目的がない状態でこちらから他団体とつながるために動く、ということは時間も労力も必要なことなのでなかなかできないのが現状である。
これを個人に置き換えてみてもネットワーク=つながるということはとても大切である。私自身、ふと知り合った人の話から刺激を受けそれを趣味や仕事に活かせた、ということがある。こちらは分野は関係なく、むしろ多種多様な人と知り合えた方がおもしろい。目的なく知り合っていても、目的ができたときには「手伝って」「助けて」と言える間柄は本当にありがたい。
フリースクールの話に戻る。上記のようなメリットもありながら複数の団体がネットワークを組む難しさ、というのもまた感じる。ネットワークを組む団体の数が多いほど、各団体の目的やニーズにずれがでてくる。そこを上手く補完できるような活動であれば良いが、補完しきれない場合はどうすればよいのか。
こんなことをつらつらと考えた理由の一つに、11月9日(金)に東区民センターで行う「フリースクールフェスティバル」のことがある。これは北海道フリースクール等ネットワークが行う北海道内のフリースクールのお祭りで、私は企画・運営に携わっている。もとは無目的に知り合っていて、このイベントを手伝ってくれる人もいる。そのありがたみを感じる一方で、目的やニーズに微妙にずれのある団体同士が満足するイベントをつくるにはどうしたら良いか、ということを考えている。
フリースクールフェスティバルまであと一か月。悩みどころも多いがやるからには盛り上げたい。
詳細が決まり次第ホームページに情報をあげていきますので、ご都合のつく方はぜひお越し下さい。
カテゴリー: スタッフエッセイ
最近の記事
月別アーカイブ
- 2024年8月 (1)
- 2024年7月 (1)
- 2024年5月 (1)
- 2023年10月 (1)
- 2022年3月 (1)
- 2021年7月 (1)
- 2021年4月 (1)
- 2021年1月 (1)
- 2020年11月 (1)
- 2020年6月 (1)
- 2020年5月 (4)
- 2020年4月 (1)
- 2019年12月 (2)
- 2019年11月 (2)
- 2019年9月 (1)
- 2019年7月 (2)
- 2019年5月 (3)
- 2019年4月 (1)
- 2019年3月 (3)
- 2019年2月 (1)
- 2019年1月 (4)
- 2018年12月 (1)
- 2018年11月 (4)
- 2018年10月 (2)
- 2018年8月 (4)
- 2018年6月 (2)
- 2018年5月 (3)
- 2018年4月 (1)
- 2018年3月 (3)
- 2018年2月 (1)
- 2018年1月 (3)
- 2017年12月 (2)
- 2017年11月 (3)
- 2017年10月 (4)
- 2017年9月 (1)
- 2017年8月 (4)
- 2017年7月 (1)
- 2017年6月 (5)
- 2017年5月 (3)
- 2017年4月 (2)
- 2017年3月 (2)
- 2017年2月 (4)
- 2017年1月 (2)
- 2016年12月 (5)
- 2016年11月 (3)
- 2016年10月 (4)
- 2016年9月 (2)
- 2016年8月 (4)
- 2016年7月 (5)
- 2016年6月 (2)
- 2016年4月 (1)
- 2016年3月 (2)
- 2016年1月 (3)
- 2015年12月 (1)
- 2015年11月 (2)
- 2015年10月 (1)
- 2015年9月 (2)
- 2015年8月 (1)
- 2015年7月 (3)
- 2015年6月 (2)
- 2015年5月 (2)
- 2015年4月 (2)
- 2015年3月 (5)
- 2015年2月 (1)
- 2015年1月 (1)
- 2014年12月 (5)
- 2014年11月 (1)
- 2014年10月 (1)
- 2014年9月 (1)
- 2014年7月 (3)
- 2014年5月 (1)
- 2014年4月 (4)
- 2014年2月 (1)
- 2014年1月 (2)
- 2013年12月 (1)
- 2013年11月 (1)
- 2013年10月 (2)
- 2013年9月 (5)
- 2013年8月 (2)
- 2013年7月 (3)
- 2013年6月 (3)
- 2013年5月 (3)
- 2013年4月 (2)
- 2013年3月 (2)
- 2013年2月 (2)
- 2013年1月 (3)
- 2012年12月 (4)
- 2012年11月 (4)
- 2012年10月 (4)
- 2012年9月 (2)
- 2012年8月 (4)
- 2012年7月 (3)
- 2012年6月 (3)
- 2012年5月 (6)
- 2012年4月 (2)
- 2012年3月 (3)
- 2012年2月 (4)
- 2012年1月 (3)
- 2011年12月 (2)
- 2011年11月 (5)
- 2011年10月 (2)
- 2011年9月 (2)
- 2011年8月 (4)
- 2011年7月 (3)
- 2011年6月 (2)
- 2011年5月 (4)
- 2011年4月 (4)
- 2011年3月 (6)
- 2011年2月 (2)
- 2011年1月 (4)
- 2010年12月 (3)
- 2010年11月 (3)
- 2010年10月 (4)
- 2010年9月 (4)
- 2010年8月 (6)
- 2010年7月 (3)
- 2010年6月 (8)
- 2010年5月 (9)
- 2010年4月 (5)
- 2010年3月 (7)
- 2010年2月 (7)
- 2010年1月 (8)
- 2009年12月 (6)
- 2009年11月 (5)
- 2009年10月 (6)
- 2009年9月 (14)
- 2009年8月 (11)
- 2009年7月 (18)
- 2009年6月 (12)
- 2009年5月 (22)
- 2009年4月 (17)
- 2009年3月 (6)
- 2009年2月 (5)