2012 年 12 月 11 日

同窓会

高村さとみ

 

今年の年末、中学の同窓会がある。

中学の…といっても、当時父の転勤が多かった私は中学3年生の後期半年間しか在籍しなかった学校だ。みんな私のことを覚えていないんじゃないだろうか、というか私も名前を思い出せない人がいるんじゃないだろうか、と色々とネガティブに考える気持ちもあったのだが、それでも半年間しかいなかった私に声をかけてくれたことがうれしくて、参加することにした。せっかくなら当時なかなか学校に馴染めなかった私が今、教育に携わっていることを先生に伝えたいと思う。

さて、フリースクールの生徒たちはよくこんなことを言う。「大人になったらみんなで同窓会をしようね。」「20歳になったらスタッフと一緒にお酒を飲みに行こう。」と。

気が早いな~、と思っていたがよく考えたら中学3年生の子が今の私の年になるまで10年。20歳になるまで5年。あれ、あっというまだ!

私は中学3年生の時、5年後の自分も10年後の自分も想像できなかった。同窓会なんて自分に関係ないものだと思っていた。

フリースクールの生徒たちが5年後、10年後に希望を持っていること、今の仲間を大切に思っていることを本当にうれしく思う。

年を越えるとあっというまに旅立ちがやってくる。卒業生をだすのはさみしい気持ちもあるが、5年後・10年後の再会を信じて。あと4か月足らずの年度を生徒たちと一緒に精いっぱい走り抜けたい。