2013 年 9 月 5 日

沖縄への旅・今昔物語

 亀貝 一義

 札幌自由が丘学園三和高校の修学旅行は毎年沖縄をメインにしている。与論島も含めるのだが、これは行政からすれば鹿児島県だ。しかし北海道人の私たちからの感覚では沖縄の一部という認識であってもあまり不自然ではないだろう。

 私自身何度か沖縄への旅は経験している。一番最初は、1979(昭和54)年だった。沖縄県が日本復帰したのは72年だったから、まだアメリカ支配の雰囲気が残っているという印象だった。
 そのときは、お正月休み中で、札幌は最も寒い時期だったが、石垣島では考えられないほどの気温で日本が南北に長いことを実感した。また沖縄に近づいたときに空から見える海の青さが今も記憶にある。また石垣島で、聞こえてきた「石狩挽歌」のフレーズが違和感とともに北海道への懐かしさを届けてくれたことも記憶にある。
「海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると
 赤い筒袖(つっぽ)の やん衆がさわぐ…」

 帰宅したら、ウチの中の水道管がシバレていて驚いた。

 修学旅行で生徒たちは北海道とは大きく違う沖縄の自然や風土を体感するとともに、先の戦争の悲惨な歴史、今に続く軍事体制の一端などを認識するはずだ。事前に、数時間使って「沖縄」の学習をする。ひめゆりの「語り部」の女性からナマの話も聞く機会をもつ。

 一生忘れられない旅であるに違いない。