不登校相談会
高村さとみ
先日、フリースクールと不登校の子どもを持つ親の会合同の不登校相談会を行いました。相談会は2006年以来、実に7年ぶりの開催です。それも前回はフリースクールによる相談会だったので、親の会も合同で行うのは初めてのことでした。
このような相談会を行った背景には昨年度の「登校拒否・不登校を考える夏の全国大会in北海道」の実施があります。初めての北海道開催。道内フリースクールの協力はもちろん、親の会にも協力を仰がなければ成功し得ない状況でした。この全国大会の実行委員を募った際に親の会の方々が快く引き受けてくださり、さらには広報活動なども熱心に行ってくださったことで、無事に成功を収めたのでした。
昨年度にそのような出来事があったばかりだったので、不登校相談会を開催しようと決まった時には自然と「親の会も合同で」という声があがりました。当日参加したフリースクールは8団体、親の会は6団体。広報やパンフレットの設置に協力していただいた団体はさらに数団体あります。全国大会を実施する前までの私はこのように多くの団体が協力し合って(しかもフリースクールと親の会が合同で)一つの事業を行うようになるなど考えてもみませんでした。当日は団体の枠を超えて、テーブル席に各フリースクールスタッフ・親の会メンバーが散らばり来場者の相談をほぼマンツーマンで受ける、必要に応じて他団体の紹介をするというスタイルで行いました。このやり方は互いの団体の活動内容を知らなければできないことです。20名近くの来場者の相談を各自が受けている様子を見た時は胸が熱くなるのを感じました。
先に述べた通り、全国大会の実施がなければこの相談会の成功はありえませんでした。しかし、さらにさかのぼると札幌市への公的助成を求める運動を共に行ってきたこと、さらには私が札幌自由が丘学園で勤める前からのフリースクール同士の交流や親の会とのつながり。そうしたものが全てつながって今に至っているのだと、そう感じるのです。私もうかうかしてはいられません。私が今やっていることもきっと未来につながっているのですから。
カテゴリー: スタッフエッセイ
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