変わらないために人は変わる
高村さとみ
年度終わりまであと3か月。フリースクールでも卒業を意識する時期となってきました。毎年この時期は卒業文集のために卒業生へのメッセージを送っています。「次のステージでもがんばって」「進学先でも...」「新しい環境でも...」と拙筆のため毎回似通った文章になってしまうのですが、このような転機は学生にばかり起こるものではありません。人生の転機について最近は考えています。
もう少しで私も29歳。周りの友人たちは結婚・出産・転職と様々な転機を迎えています。私自身はどの予定もないのですが、もしもこのような転機があるとしたら...。想像するととても恐ろしく感じてしまうのです。特に女性は育児と仕事の両立など悩むところも多いはず。なのに友人たちはいとも容易く転機を受け入れているようにさえ見えてしまいます(実際はそんなことはないのでしょうが...)。今の生活が変わるということは、例えば誰かと別れること。例えば新しいことに挑むこと。例えば時間の使い方が変わること。私にはそのいずれもできそうにないように思えます。こんな思いでは転機など迎えられそうにない。むしろ恐ろしいものなのだから、変化などしたくない。そんな風にも思ってしまいます。ぬるま湯に浸かるようにこのまま変化なく過ごせたら。しかし、変化が恐怖なら変化しないことは苦しみです。私は変化したくないのではなく、変化したい気持ちもありながら動けずにいるだけなのですから。
タイトルの「変わらないために人は変わる」とは。私が恐ろしく感じている「変化」をしないために、実は人は違った「変化」を受け入れているのではないか。という話です。例えば結婚は好きな人と生涯を共に過ごすということを変化させないため。例えば転職は仕事内容や労働条件を妥協しないため。人は人生における変化させたくないものを守るために、変化しているのかもしれません。それはきっと自分の中で譲れない、信念や志と呼ばれるもの。
「変わらないために人は変わる」
私も変化を恐れるばかりでなく、信念や志を見つける1年としたいです。
カテゴリー: スタッフエッセイ
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