旅立ちの日
三和高校 本間 香菜
札幌自由が丘学園のすべての卒業式が終わりました。私は、三和高校の全日コース・月1コースそれぞれの卒業式、フリースクールの新しい旅立ちを祝う集いに出席し、3週間連続で毎週感動し、胸いっぱいの時間を過ごしました。
その中でも私にとって1番の本番は、やはり担任をもつ月1コースの卒業式。9月に行った月1コースの卒業式を思い返すと、卒業までの準備もばたばたのまま、私にとって初めての自分の生徒の卒業式をあっとゆう間に迎えました。当日には、一気に卒業式の寂しさと感動との複雑な感情を実感し、出席をとるだけで寂しくなり、卒業式の最中には涙をこらえられずに号泣しました。また、生徒たちへのメッセージを伝える場面では、落ち着いて息も出来ず、きちんと話すこともできない程でした。
今回の卒業式では、事前にスライドを作ったり卒業生それぞれにお手紙を書いたり、様々な準備をしながら「卒業までに様々な課題を一生懸命クリアしてきた生徒たちの成長」「一緒にたくさんの思い出を作って過ごしてきた彼らが去るという寂しさ」が込み上げて来てはこっそり泣き、こんな状態では本番にはどうなるのだろう...と思って過ごしてきました。
その一方、この準備の中で、月1コースの生徒の授業以外での学校の思い出の少なさを改めて実感しました。そのため今回は、数少ない行事の1つである卒業式を、卒業生にとっても在校生にとっても楽しい1日したいと考えました。
結果、3月10日の卒業式。感動で涙した瞬間もありましたが、生徒以上にはしゃぎ、寂しさをすっかり忘れて卒業式を楽しみました。(生徒にとっても思い出の1日になっているといいなぁと願います...)
しかし、楽しかったと同時に一気に終わってしまった卒業式。終わった後から、卒業生との最後の1日がもう終わってしまったという事を実感し、一気に寂しさが込み上げてきました。卒業式帰りの札幌に向かう車内、翌週の学校は「卒業生たちがもう三和の生徒でなくなってしまった、もう学校に来ない」という寂しさが一番のピークでした。数日経った今でさえ、その寂しさが時々顔をだします。
けれど、教員になって初めてのクラスで今回の卒業生を含む生徒たちと過ごし、たくさんの事を教えてもらった1年間。卒業式の嬉しさと寂しさを思い知った今年度の2回の卒業式。今は、何よりも感謝の気持ちでいっぱいです。これから何回、こんなに寂しい思いをするんだろうと思うと恐ろしい気持ちもありますが、今の在校生たちが成長し卒業していく時はどんな顔をしていくのだろう・・・という期待の気持ち。
この気持ちとともに、これから先も私の学校生活が続いていく事でしょう。
カテゴリー: スタッフエッセイ
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