2009 年 9 月 18 日

「自分を語る」

                                                椎名 結実

  3年生の「課題研究」の授業のゲストとして、自分のことを話す時間をもらった。
 担任をしている生徒たちの前で改めて一社会人として己の人生を語れという要求は非常にハードだ。緊張で朝から胃が痛くなった。
 生徒たちは非常に敏感だ。「ゆうみちゃん、緊張してる~!」と、前に立った瞬間、どっと笑いが起きた(私が分かりやすいだけかもしれない)。語るのが難しいのは自分の中にある見栄と恥ずかしさのせいだ。偉そうに教壇に立って、注意したり褒めたりしている自分自身が、そんな行動に見合う内実を伴っていると言い切れるほど自信はないもの。だけど、それでもとにかく前だと思った方向に走ってきたら今の私にたどり着いた。
 進路を見据えて毎日不安で悩んで自信のない3年生たちに何が言えるかといえば、やっぱり私も毎日不安で悩んで自信がないけれどこうやって過ごしているということ。それは苦しいけれど楽しい。何故か?みんながいるからだ。
 人間が前に進み続けるには一人じゃ無理なんだと思う。私はたくさんの支えをもらっているから人前に立てる。知らず知らずに、何人もの人の人生を支えているうちのかわいい(時ににくらしい)生徒たち。真剣に話しを聞いてくれたあと、「これからやりたいことは?」と最後に質問が飛んだ。ギクリ。
やりたいことはあるがみんなには秘密だよ。いつか10年後くらいにみんなに言えるような自分になっていますように。
さあ、秋休みが明けたら学園祭だ。残り半年、悔いなく過ごせるよう頑張ろーう(^-^)/