2010 年 10 月 19 日

学園祭を終えて

高村 さとみ

 

 以前、生徒とバンドを組むためギターを練習している、という話をブログで書いたが遂に目標としていた学園祭が終了した。

 これまでにも生徒に影響を受けて始めたものがいくつかある。カードゲームだったり、音楽を聴いてみたり、アニメを見てみたり。最近は12年ぶりにポケモンをやっている。こうやって並べてみると遊びに関するものばかりだが、これが生徒との会話のきっかけになったり、生徒が楽しみ方を教えてくれてより楽しい世界を知ることができたりと、私がこれまで知らなかったものを知ることができるのでとても楽しい。

 さて、ギターもそんな中の一つではあるが、上に挙げた例とはまたジャンルが異なってくる。まず、楽しむためにはたくさんの練習が必要だ。そして練習の成果を発表する機会がある。それもたくさんの人の前で。だが、「この日までにこの曲が弾けなければならない」という目標があるおかげで、気をぬくことなく練習に励むことができたのだと思う。それに一曲分のギターコードが弾けるようになり、さらにはバンドとして一つの曲が完成したときの感動を味わうこともできた。

 学園祭前の練習ではあまり全員での練習ができず、ひょっとしたら学園祭に参加できないかもしれないと思った時期もあった。それが何とかメンバーが揃いきちんとした形で発表ができたのだから本当に良かったと思う。本番で私はとても緊張していて、生徒の方が頼もしくさえあった。拙いながらも人前で演奏する喜びを与えてくれたのも生徒だ。これっきりのバンド活動かなと思いつつ生徒に声をかけてみたところ、来月のイベントにもバンドとして参加することができそうだ。

 私はステージの上で緊張で手が震えながらもバンドの仲間として一体となって演奏できたこと、その演奏を聴いてくれる人がいることがうれしくてたまらなかった。一緒にステージにあがった生徒たちも同じように感じていてくれたらうれしい。