2017 年 4 月 7 日

カモメ

三和高校 桑名 八重

最近、札幌市内でもカモメが営巣・繁殖しているというのが一般的になってきた。
確かに道庁の池にはかもと一緒にカモメがいる。

私が街中でカモメに気づいたのは20年程前。
当時、学生で狸小路でアルバイトをしていた私は、夕方バイト先に向かう途中で鳴き声を聞くことがあった。
始めは「なんの鳴き声だ?」と思っていたが、そのうち滑空しながら飛ぶカモメを見るようになった。

何でカモメが・・・と不思議に思っていた頃、ニュースで取り上げられていた。
それによると、

もともと、餌を求めて豊平川に沿ってやってきたカモメ。
石狩湾からやってくるそうだ。
ススキノなどの繁華街のゴミが雑食のカモメにはぴったりだったらしく、居着いた。カラスよりも大きいから餌の確保も負けない。
そのうちビルの上で巣を作るようになっていった。ビルの上はちょうど自然界でのカモメの巣作りの環境と近いらしい。
天敵もおらず、街中はカモメにとって住みよい場所になっているとのこと。

なるほど。

それから20年。
気がついたら、ススキノ・道庁付近だけでなく、家の近所でもカモメを見かけるようになった。
確実に生息域を拡大している!!
・・・まあ、我が家は豊平川の下流域だからおかしくもないが。
夕暮れの空をカモメが飛んでいるのもいつもの風景になった。

生物は生きるために、どんどん新しい環境・世界に飛び出していくものだな、と思う。

人も生き物もみんな必死なんだよね。

春、新生活が始まった人もそうでない人もちょっとづつ変化の時期です。
私もカモメに負けないように、自分の居場所を作りあげていこう。