これからの不登校支援のカタチ

NPO法人フリースクール札幌自由が丘学園 理事 高村さとみ
新型コロナウイルスが5類感染症に移行してから一年が経ち、コロナ禍前と変わらない生活が送れるようになりました。本学園でもこれまで中止・縮小していた行事を再開し、外に出たりみんなでごはんを食べたりするような私たちらしい活動を積極的に行っています。
コロナ禍を経て不登校への対応や支援機関にはいろいろな変化がありました。一人一台端末での学習が加速度的に広まり、民間からもいくつものオンライン学習教材が出されています。不登校の子は(学校にもよりますが)オンラインで授業に参加できるようになりました。フリースクールや居場所も増えており、通信制高校を運営する学校法人が中学生を受け入れる「中等部」をつくったり、放課後等デイサービスや子ども食堂が子どもの居場所をつくったりしています。
様々な居場所や支援を受ける方法が増えて良いと思われる反面、「何が子どもに(自分に)合った情報なのかわからない。」という声も聞きます。「不登校 居場所」や「不登校 対応」と検索すると無限に情報が出てきます。もしも子どもに合う居場所を探したいと思っても、保護者は働きながら何か所も見学にまわらないといけません。また、中には「不登校を必ず治す」のような過言な謳い文句を使っていたり、高額な相談料や授業料をとったりするところもあります。
本学園が相談を受ける際に、自治体の支援機関や他のフリースクール、親の会の情報をお伝えすると「ほかの団体のことも聞けて助かりました。」と言ってもらえます。あふれる情報を公正な視点で整理して伝えられるような団体やツールが、これからの時代には求められているのかもしれません。札幌自由が丘学園であればそれができるのではないか、ということを最近考えています。
※写真は4月の公園遊びの様子
カテゴリー: スタッフエッセイ
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