2018 年 11 月 21 日

11月1日、フリースクール札幌自由が丘学園の25歳の誕生日でした(その記念行事など)

亀貝一義

1993年の11月1日に、フリースクール札幌自由が丘学園が誕生しました。この場所は北22条4丁目のアカシアビルという小さいビルの4回にある一部屋でした。そのときの「入学生」は6名でしたが、すぐ1名加わって7名が事実上のスタートでした。
この7名は中学生が2人、中卒者が5名でした。

フリースクールはその後北16条に引っ越しをし、今のビルに移ったのは2002年8月のことです。

初期のフリースクールは、中卒者が多くて、非常に活発にいろいろな活動をしました。バンドのライブとか演劇公演とか、また映画の制作とか、父母といっしょに「自由が丘のひろば」といった市民の集いなど。

フリースクール活動の中から、高等部が生まれ、そしてこれは2009年に札幌自由が丘学園三和高等学校に発展してきました。

スタッフも、当初いっしょに活動した何人もの人がすでに亡くなっています。今その人たちを思えば涙がこみ上げる感がします。また別のフリースクールで活躍している人もいます。学園長の杉野さんが着任したのは96年のことです。そしてその後現スタッフがそろったのは2009年です。札幌自由が丘学園はフリースクールの発展と軌を一にしています。今、三和高校とともに札幌自由が丘学園の発展の柱です。

11月10日(土)の午後2時から、札幌自由が丘学園創立25周年を記念するイベントを行いました。父母や卒業生たちが参加してくれたのですが、ここで記念講演をお願いしたのは、秋山幸二さんという方です。秋山さんは、「遠友夜学校に学ぶフリースクールの原点」というテーマで1時間近い講演をされました。新渡戸稲造が1894年に、学ぶ機会を経済事情でもつことのできない青年たちのために、南4条東4丁目に「遠友夜学校」を創設し、この年から50年間、主として学生たちのボランティア活動によって高貴ある伝統がつくられました。

札幌自由が丘学園の25周年の記念行事にふさわしい内容のイベントであったと思います。

私たちはこれからも、新渡戸稲造など優れた先人たちの気持ちを体して札幌自由が丘学園を発展させていきます。引き続き父母をはじめ多くの学園のサポーターの皆さんのご協力を得たいと思います。