2021 年 1 月 14 日

世界の感染症

                                                 亀貝一義
 

第一次世界大戦のさなか(191819)、世界中に広がった感染症があった。いわゆる「スペイン風邪」と言われた。スペインから広がったからのようだが(はっきりしない)、その後世界中に広がり、死者は5千万から1億人というすさまじい拡大を見せた。

 

日本でも40万人近い死者数があったという。大戦の終結がこの症状と関係があったとも言われている。当時の世界の人口は18億人というから1億人近い死者数というのがいかにひどいものか想像を超える。日本でマスクがはやるきっかけになったのはこの風邪(インフルエンザという言い方の方が正しいようだが)のすさまじい流行によるという。

 

なお、第一次大戦の死者数は連合国側(イギリス、フランス、ロシアなど。日本もはいる)が約514万人、同盟国側(ドイツなど)が338万人だった。いかにこの「風邪」がスゴイ物だったかが分かるだろう。大戦の継続を不能にさせた大きな要因だった。

 

今まだ感染拡大途上の新型コロナウイルスは世界中で9000万人を超える感染者、193万人を超える死者を出している。これをいかに早く止めるか、世界の科学と協力の度合にかかっているだろう。