2009 年 6 月 10 日

友達について

                                                                  椎名 結実

最近周りに多い話題。「結婚、出産、離職」。ときどき、「親知らず」。

もう数年で30歳。まあ、だからといって20台に固執する気持ちはないけれど
それでもそれなりに節目の年が近づいているそんな気持ち。
いわゆる「アラサー」です。

友人が結婚したり、子どもを産んだり、
いったん就職した職場を辞めたり、次のところでしっかりと根付き始めたり。
学生の頃には、想像もつかなかったような人生を送っている友人も何人もいます。
もう何年も会っていないのに、いざ声をかけると集まってくれる友人もいれば、
あんなに仲良く遊んでいたのに、すっかりお互い連絡先も分からなくなっていて、
どこで何をしているかも分からない人もいます。

当たり前のように毎日会っていた日々が過ぎて、それから何年も経って、最近、
何年も会っていない友達から人生の節目の報告が届いたり、
ふとした時に「元気?何だか気になってメールしてみた」なんて連絡が来ることがあって、
「友達」の存在を改めて考えました。

毎日会っていて、楽しい。それも友達。
なんとなく相手の存在が自分の居場所を作ってくれているような、安心。それもきっと友達。
だけど、そんなものが一切なくても、ずっとずっと離れていても
なんだか次に会った時にまた一緒に遊べるような気がしている。
それが、私にとっての友達です。

子どもの頃の友達って、貴重です。
その頃の自分のことを知っているのは、昔はいやだったけれど、
それでも付き合っていてくれる相手がいることが、今は嬉しい。

携帯のアドレス変更で簡単に人間関係を入れ替える人が増えているという話しを聞いたことがあるけれど、ちょっと待って。
一時の感情で人間関係を切らないで。だまされたと思ってそれから10年間続けてごらんよ、と思います。
きっと、想像もしなかった人間関係がそこから作られてくる。
それがかけがえのない宝にだってなるんだということを、実感し始めた毎日です。