ピッカピッカの1年生
杉野建史
入学式から2ヵ月が経とうとしている。緊張の面持ちで入学式に望んだ1年生も、少しずつ緊張が解け笑顔が見られる。
初めはお互いにほんの一部しか見えなかったことが、色々と見えてくる。そうすると様々な事が起こり始める。集団で生活していれば当然のことであるが…、本人達にとっては毎日のストレスになる。いや、正しくはストレスにしてしまっているのである。生徒自身も理屈では「人間関係を築く」ことはそう簡単なことではないし、時間がかかる事でもあるとわかっているはずなのだが、目の当たりにすると感情が先行してしまう。
毎朝毎休み時間に担任の所へ来て、「疲れた~」と連呼している。それでも休む1年生は非常に少なく、昼休みや放課後には教室から元気な声や笑いが聞こえてくる。頑張っている。家の遠い生徒はJRに1時間以上ゆられて登校する。それでも元気に笑い、担任に愚痴をこぼしながらもクラスを何とか楽しい集団にしようと、日々悩みながら笑顔で頑張っている。たいしたもんだ。「疲れた~」が多いので少々気になるが、慣れない環境で生活することは大人でも疲れるので、もう少し時間が経てばその言葉も少なくなるのではないかとじっと見ている。
何度かこのエッセイに書いているのだが、ストレスの発散の方法を早く見つけて欲しい。しかし、10代半ばの子どもから「精神的ストレス」の言葉を聞くと違和感を抱かざるを得ない。色々な事に悩むこと、人間関係がぎくしゃくすること、親との関係、などなど自我の成長に伴い当たり前のように感じること(感じるべきこと)がストレスとして感じてしまっている。私の感想としては「ストレスを自ら抱え込む場合が多いのでは…」である。短絡的な言い方ではあるが「単純に行こう!」と言いたい。
ピッカピッカの1年生諸君の高校生活はこれから本番を向かえる。これからが青春ど真ん中である。山あり谷ありの曲がるくねった道なのだ。その道をピッカピッカのあなた達があなた達の足跡を残していく
カテゴリー: スタッフエッセイ
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