2010 年 5 月 5 日

あ、ミーゴ!

                                  及川 かおり
2010年のゴールデンウィークは、久々にに気温も上がり、気持ちの良い晴天に恵まれました。待ち望んだ北海道の春、ぽかぽか陽気の休日を皆さんはどのように過ごされているでしょう。旅行や帰郷、散歩や衣替え、ガーデニングやスポーツ?私は何をするにもこの陽差しのありがたさを感じてします。(ただし屋内での作業は全く進みませんが…。)
予定のぽっかい空いていた5月3日の朝、私は寝ぼけ眼で、数年前に友人の誘いで参加したあるイベントを思い出しました。毎年5月3日(ごみ)の日にちなんで、毎年行われているもので、大通公園から中島公園まで通りに落ちているゴミを拾いながら、新しい出会いも拾っちゃおう!という気軽なボランティア、その名もmi-goという活動です。(スペイン語amigo:「友人」とのダジャレだそうで)参加者は個人でもグループでも飛び込みでも全くOKの自由参加。ということで私も、ひとり軍手とゴミ袋をリュックに詰めて集合地点へといざ出発。
ところが私がちょっと寝坊したせいもあり、皆さん順調に歩を進めていて、すすきの周辺まで既にクリーンアップされた所での合流でした。手にしたごみ袋の中には実に様々な形のゴミが。雪解けに必ず顔を出す木の葉や紙くず、コンビニ弁当のプラスチック、たばこの吸い殻、そして沢山の折れたビニール傘。中には何と自転車のタイヤを獲得した人もいました。
最後にゴール地点の中島公園に集まり、戦利品(ゴミ袋の山)を前に、参加者である赤ちゃんから(!)いい大人(?)まで100余名でパチリと記念撮影。何だか知らない者同士、グループ同士、とにかく一つの目的に集った者同士、笑顔と拍手でこの催しを終えました。
環境活動を主催している若者も、楽しそうだから来てみた学生も、スポンサー企業のおじさまたちも、お散歩がてらの親子連れも、「居場所がほしい」って途中私に話してくれた男の子も、健常者も障害者も、何となく来ちゃった私も、みんな一緒の笑顔でいられた素敵な時間でした。
エコとか環境問題とかボランティアとか、そのような枠組みで捉えると、私は現状や課題など詳しいことはほとんど分かりません。でも今回みたいな取り組みは、私にとっては自分が楽しめる居場所だったり、たくさんの人たちとつながれる喜びや、より良くきれいにしていくこの地域で、皆と共に暮らしている実感や安心感をもらえる場所です。
普段はきれいなものや新しいものに目がくらんで、消費すること、捨てることをくり返し生きる毎日。でもたまにはこんな時間を共有できることが、とてもうれしい日でした。