2009 年 3 月 19 日

芳賀慈さん、ありがとうございました

芳賀さんが退職するということを聞いたのは昨年秋だったろうか。それぞれの事情があるのだから、引き留めるということはできなかったが、本当に残念と思ったものである。
芳賀さんが、札幌自由が丘学園の活動に参加したのは95年の秋だった。まもなく杉野さんも加わったのだが、札幌自由が丘学園の体制ができたのはまさにこの時期だったといえるかも知れない。芳賀さんは、誰もが知っているように、フリースクールの土台をつくってくれた人であった。生徒との関係、学園行事の企画と実行、父母とのやりとり、どれもほとんどすべては彼女の力によるといって過言ではない。

たくさんの人に、計り知れない感化を与えた。このことは、先日の「新しい旅立ちを祝う集い」に参加した百人近い卒業生たちの顔から見て取ることができる。
私は、万感の思いを込めて芳賀慈さんに「14年ありがとうございました」というお礼を述べたい。そしてこれからも機会があれば札幌自由が丘学園を訪問してほしいと切に願う。芳賀さんたちと共に築いた札幌自由が丘学園は(何度も言ってきたが)この4月から新しいステージを展開する。この第三の舞台でまた想像を遙かに超える感動のストーリーがつくられることだろう。それを共有することができることを信じている。

亀貝一義