2009 年 10 月 25 日

映画鑑賞

hachi.jpg

本間 慶子

HACHIを観てきました。ストーリーは、皆さんがよくご存じの渋谷の「忠犬ハチ公」がモデルです。

プロデューサーの日系アメリカ人三世ヴィキー・シゲタが秋田犬と人間の美しい絆の物語を世界中に広げたいと脚本化しそれに感動した、リチャード・ギアが主演と制作に加わり、名匠ラッセ・ハルストレムが監督しました。

展開は主人公の孫が、学校の授業の中で、自分の尊敬する人(おじいちゃんの飼っていた犬)を発表するところから始まります。

山梨県のとあるお寺から荷札を着け籠に入れられた秋田犬の子犬がアメリカへ送られます。輸送途中東海岸郊外ベッドリッチ駅で荷物の山から落ちて迷子に。受取人が現れず、パーカー(リチャード・ギア)が飼うこととなります。首に付けられたタグ(八)からHACHIと名付けられます。

パーカーが毎朝大学へ出勤するときは見送り、夕方五時には駅でお出迎えをします。幸せな毎日を送っていましたが、ある朝HACHIは見送りを拒みます。その日パーカーは大学の講義中突然倒れ帰らぬ人となります。亡くなったあともHACHIは雨の日も風の日も毎日駅のロータリーでご主人をひたすら待ち続けます。駅を利用する人達も、駅で働く人達もHACHIとは、顔見知りで、声をかけたり餌を与えたりし、HACHIを見守ります。

10年後パーカーの奥さんと友人が、お墓参りの帰り、HACHIを見つけ懐かしそうに抱き上げます。その夜HACHIはパーカーの夢を見、楽しかった日々を思い出しながら息を引き取っていきます。

子犬:成犬:老犬と三代の犬の、切なさや喜びを訴える名演技が心打たれます。

近頃失いかけていると言われている、無償の愛や信頼の美しさ温かさの大切さを教えてもらい、ホッとすると共に心が癒されました。

ズート昔、元祖「渋谷のハチ公」前で待ち合わせをしました。顔側としっぽ側でうまく出会えなかったことを思い出しました。携帯電話が今のように普及していなかった時代です。

リチャード・ギアは8月31日で60歳に(還暦)なりました。最近は、優しい紳士役が多くなりました。ファンは、どんな役でも幾つになってもかまいません。