2011 年 7 月 12 日

強歩遠足

                                                    安齊裕香

今年も無事に終わりました。 今年の私の役割は最後尾を歩くこと。なんということでしょう。明らかに自分と違うペースに合わせての歩行、途中ペースを上げたり下げたりは、かなりの体力勝負でした。そんな自分を追い込むことに対して、だんだんテンションが上がり、だんだん面白くなってきて、最後まで楽しめました。

自分が小学校・中学校時代のマラソン大会は長くて5キロ。楽しむことなんて考えもせず、それより順位がメインでした。運動をしていたので全部走るのが当たり前、上位が当たり前だったので、楽しんだ記憶はありませんでした。
高校になり21キロのマラソン大会。学校全体が半分遠足気分くらいの、わりと軽いものだったので、『マラソン』という気もしませんでしたが、マラソン行事を初めて誰かと楽しむことを知りました。好きなおやつを持って、おしゃべりしながら走って、順位は付けられますが全然気にしなかった。順位しか見えなかった時代があるからこそ、なおさら楽しめたのだと思います。

今回のこの『強歩遠足』という行事は、達成感や苦しさ、目標、たくさんの感情が生み出せるものです。それに気づく、それらを感じることができることというのは、非常に貴重です。生きてく上で大事なことを教えてくれる行事だと私は思います。